放送 全国大会で好結果を残した川野優華(別府鶴見丘3年) 【大分県】
2023/10/12
技術だけではなくメンタル面の成長をみせた川野は最終学年となり、その力を発揮する。県大会を突破し、念願だった初めての全国大会「第70回NHK杯全国高校放送コンテスト」で、朗読の部で準優勝に輝いた。「名前を見た瞬間、涙があふれた。3年間頑張ってきた姿を見てきて、いろいろな思いが込み上げた」。大会前は1対1で指導にあたった村上聡子教諭は、「あふれる思いをこらえることができなかった」と話す。川野も「どんな時でもめげないこと、結果が出なくても諦めない心を先生に教えてもらった」と、愛のある指導が自分を変えたと感謝の言葉を重ねた。
川野の快進撃は続いた。鹿児島で行われた「第47回全国高校総合文化祭」でも、放送・朗読部門で最高となる優秀賞に選ばれた。大躍進の影には、呼吸やロングトーンなどの基礎練習を繰り返し行うことのほか、就寝前に欠かさず行った筋トレなど地道な努力があった。諦めなければ必ず報われることを身をもって体現した川野は「部活動は引退となるが後輩たちには、これからも聞く人に気持ちを伝えることを大切に活動してほしい」とエールを送った。
村上教諭の愛あるレッスンが全国の舞台へ川野を導いた
(塩月なつみ)