バトントワーリング 努力を重ね全国へ羽ばたく井上結菜(大分東明1年) 【大分県】

2023/01/12

 順調なバトン人生に見えるが、小学5年の頃には大きな苦悩に直面する。県内大会で3位という好成績を残したにも関わらず、自分自身が納得できない時期を過ごしたという。「できない技が克服できず、同じ失敗ばかりで落ち込むことが続いた。メンタル面もうまくコントロールできなかった」と、当時を思い出しながら話すと大粒の涙がこぼれた。負けず嫌いで、何事も真面目に練習に取り組む彼女の成長の背景には、人知れず重ねた努力とバトンを愛する純粋さが見える。

 

 井上がバトンを始めた頃から指導する喜田弘子コーチは、「どんな時も一生懸命。いつも全力で取り組む彼女の姿が、周りのメンバーにもいい影響を与えている」と井上のバトンに対する情熱と、努力を高く評価している。毎日の練習で常に本番を想像しながら、とにかく練習を重ねることが大切だという井上。「個人の目標は全国大会で3位以内に入ること。どんな時でも完璧な演技ができるよう頑張りたい」

 小さなことにも手が抜けない性格だという16歳の演技は、これからも、見る者を魅了していく。

 

全国大会で3位以上を目指す

 

 

(塩月なつみ)

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