全国高校総合文化祭出場を射止めた三重総合高校演劇部
2022/01/21
「0−1MOVER MIE」とは三重総合高校演劇部の通称だ。演劇を中心に、音楽やダンスを、音響、照明、映像などを使って舞台で表現する。演劇部は「魂を揺さぶる、心を突き刺す、時には優しく包み込む」という世界観を大事にしている。それが形となったのが、第63回九州高校演劇研究大会で最優秀賞と舞台芸術賞を受賞した作品「『ねえMAM…』〜羊群に紛れる猫と猿山を見上げる犬〜」だ。
「ねえMAM…」は、顧問の角陽一郎教諭のオリジナル作品。初演は2018年で、20年、21年と再演した。角教諭は「ようやく作品が評価されたこともあるが、公演を繰り返してブラッシュアップし、生徒たちの力量も上がり、今回は賞が取れた。伝統といえば簡単だが、これまでの先輩たちの歴史の積み上げがあったからこそ」と話す。今回の受賞について、部長の佐藤美渚(2年)は「演者が変わると表現が変わり、同じ作品でもその時のメンバーの色が出る。誰一人同じ色のない部員の個性が、作品の世界に合った」と振り返った。
九州高校演劇研究大会で最優秀賞などを受賞した