TURNING POINT 〜つきぬけた瞬間〜 #08 空手界の次世代のエースに名乗りを上げる(西山走・大分市職員)

2019/11/10
  • ターニングポイント~つきぬけた瞬間~

 良き指導者との出会いは、その後の競技人生を大きく左右すると言っても過言ではない。空手の形で次世代の日本のエース候補として名乗りを上げる西山走(大分市役所)は、「伸び悩んだ時期に佐藤師範と出会えたことで道が開けた」と話す。今年は国際大会で好成績を残し、今秋の茨城国体では自身2度目の優勝を果たした。「少しずつ結果もついてきて方向性は間違っていなかった」と手応えを感じている。

 

 岡山県出身の西山が佐藤重徳師範(大分県本空手道連盟理事長)と出会ったのは、大学3年の剛柔流という流派の合同合宿でのこと。形においては研究と練習、その反復の先にしか成長はないが、力を出し切れずに迷いがあった。そんなときに自分にあった技術習得に導いてくれたという。「背中や肩甲骨など他では意識しないような体の使い方を教えてもらい、土台からつくり直してくれた。そこで意識が大きく変わり、大会で結果を残せるようになった」

 

 大学4年の全日本学生空手道選手権大会、和歌山国体で優勝し、卒業を機に佐藤師範のいる大分市に居を移し、今も教えを請う。佐藤師範は、「選手の体はそれぞれ違う。身長の高低、体の柔軟性、腕力の有無。体の個性に合った形にたどり着くことが重要」と話す。

 

鍛錬を続ける西山走

 

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