7人制ラグビー日本代表 ストイックにパリ五輪を目指す薬師寺晃(大分舞鶴高校出身) 【大分県】

2023/07/04
  • ターニングポイント~つきぬけた瞬間~

 目標が明確になった。来年のパリ五輪出場を目指す7人制ラグビーの日本代表の主力として注目が集まる薬師寺晃(横浜キヤノンイーグルス・大分舞鶴高卒)は、今年11月のアジア予選に向けて「万全な状態で最高の結果を求めたい」と休養期間を設けず、ストイックに練習を続けている。

 

 日本最高峰のラグビーリーグ「リーグワン」に参戦する横浜キヤノンイーグルスの一員として3シーズンを過ごした。薬師寺のポジションとなるウイング(WTB)は味方のキックやパスをトライにつなげる役割を担う。このポジションは助っ人となる外国籍選手が配置されることが多く、これまでリーグ戦の出場はない。それでも初速のスピードとステップワークが評価され、昨年の秋頃から7人制の日本代表に招集されることが増え、海外遠征やワールドシリーズなどで経験を積んだ。

 

 これまで、7人制とは無縁だったわけではない。中学3年で、日本ラグビー協会主催のタレント育成事業として、全国から7人制の素質がある選手を集めた合宿に呼ばれるようになり、「日本代表」を意識するようになった。高校、大学は15人制に力を注いだが、プロになってから、「パリ五輪に出場したい」「世界を相手にどれだけ自分が通用するか試したかった」と7人制への思いが強くなった。

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