高校バスケそれぞれの現在地③ 大分(女子) 鮮烈デビューから1年、そして、これから

2019/02/18
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 中高一貫校の大分において、中学時代のメンバーと高校でも一緒にプレーできるメリットは大きい。抜群のチームワークと見事なパスワークからの正確なシュート、相手のミスを誘うディフェンスなど組織力は高く、“あうんの呼吸”でプレーできる。個々の能力も高く、中でも中学時代からエースとして活躍するのが秋吉楓(1年)だ。大会前まで体調不良者が多く、チームとしては万全ではない状態で臨んだが、決勝リーグの3試合は外角からのシュートが面白いほど決まり、得点を重ねチームを引っ張った。

 

 楠本哲二監督は「競り合いで当たり負けする体の弱さが見えた。体づくりからもう一度見直したい」と、あと一歩届かなかった優勝に向けての課題を挙げた。しかし、中高一貫校ならではの“6年計画”を掲げる大分にとっては、多くの手応えを感じた大会でもあった。この大会の準優勝で九州大会に出場する。全ての大会が彼女たちにとって初めての体験となる。“自分たちはチャレンジャーである”という気持ちで挑み続けながら、多くの強豪校と対戦することで着実に経験値が上がっていることは間違いない。選手の意識は高く、これから多くの試合や大会を通して彼女たちはますます成長し、さらに磨きのかかったプレーを見せてくれることだろう。

 

チームの得点源となる秋吉楓

 

高校バスケそれぞれの現在地

中津北(女子)「発展途上、攻めるスタイルを確立したい」

大分舞鶴(男子)「新スタイルで王者奪還」

 

(黒木ゆか)

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