コンディショニング特集① アプリでコンディション管理 柳ケ浦高校サッカー部

2018/08/12
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 スポーツの世界において、自身のパフォーマンスを最大限に高めるためのコンディショニングに注目が集まっている。その波はプロスポーツから中高生のアマチュアスポーツにも広がっている。大分県内でコンディショニングを重視して指導を行う部活動、多くのアスリートを診てきた医師や整体師、食事・栄養面をサポートする栄養士などを連載で取り上げる。

 第1回目は、県内屈指のサッカー強豪校・柳ケ浦高校。部員96名の大所帯のチームは、選手一人ひとりのコンディション管理を徹底するために1年ほど前からアプリを使用し、コンディションやフィジカル、これまでかかった病気やけがの既往歴などをデータで一括管理している。

 

フィジカル力を全面に出したスタイル 

 

 グラウンドのあちこちから自然に仲間を叱咤激励する声が響いてくる。「まだまだ走れるぞ」「負けんな!」。球際の競り合いでは激しい声も飛ぶ。選手たちが高い集中力を持って練習に臨んでいる証拠だ。取材当日は夏合宿の初日とあって、いつもと違う緊張感が漂っていた。

 

 全国高校選手権大会(選手権)、全国高校総体(インターハイ)の出場を目指し、県内だけでなく全国各地から選手が集まる。県内私学の雄・柳ケ浦高校には、毎年能力の高い選手が入学してくるが、走り負けないフィジカルの強さを全面に押し出したスタイルを貫く。野口健太郎監督は、「高校3年間で技術的な成長は限られている。それなら一番効果のある身体能力を上げることに力を注ぎたい」と話す。フィジカルを高める指導をいち早く取り入れ、外部コーチを積極的に招へいし、チーム強化、選手育成に余念がない。

 

 「夏場に徹底的に走り込まなければ勝てない」と野口監督の方針もあり、1年間戦える体を計画的につくる重要な期間と夏休みを位置づけ、通常の練習より負荷の高いメニューをそろえる。それだけに「選手を預かる身として細心の注意を払わなければいけないと肝に命じている」。

 

夏場に1年間戦える体をつくる

 

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