3年生、夏物語2023 ハンドボール男子 敗戦した大分、後輩に託した「それ以上」 【大分県】
2023/06/25
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負けることなんて考えていなかった。ハンドボール男子の県高校総体決勝で、大分は大分雄城台に敗れ、全国高校総体(インターハイ)への連続出場の道を絶たれた。敗戦の2週間後に3年生の最後の大会となる九州高校体育大会に出場。藤家圭二コーチは、当時をこう語る。「この2年間は県内無敗だっただけに、インターハイに出られないという現実を選手は受け止められず、ショックは大きかった。確かに雄城台のディフェンス力は高かった。身長もあるしキーパーも良かった。応援もすごかった。だが勝たなければいけなかった。敗因を挙げるなら、うちの準備不足だった」
時間の猶予がない中で、九州大会に向けて準備を整えた。しかし、選手たちのモチベーションが上がらず、試合の意義を見いだせない。気持ちを整理できない選手が多い中、幡東佑成(3年)は、「負けた次の日から気持ちを切り替えた。へこんでいても仕方がない。インターハイには出られないので、九州大会でいつも以上の力を出し切ることを考えた。どうやったら点が取れるのか、どんなディフェンスをしたらいいのか。考えて実践することが後輩のストックになる」とプレーで後輩に伝えたいことを表現しようと考えた。
気持ちを切り替えて最後の舞台に臨んだ幡東佑成