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主将奮闘記 大分舞鶴高校野球部 甲斐京司朗 「粘りの野球で甲子園1勝を目指す」

主将奮闘記 大分舞鶴高校野球部 甲斐京司朗 「粘りの野球で甲子園1勝を目指す」

 春夏通じて大分舞鶴初となる甲子園出場が決まった野球部のキャプテンは、4番打者としてもチームを引っ張る。センバツ出場が決まった瞬間は喜びで満ちあふれたが、日がたつにつれて周囲の期待の大きさを感じている。私立の強豪校などと比べると練習時間が少ないが、「これまでと同じように量より質にこだわりたい。大会までやるべきことは多いが、最高の状態で甲子園に行き、まずは1勝したい」と夢舞台への強い思いを語った。

 

Q:甲子園出場が決まったことへの思いは?

 中学までの顧問の先生や友だちからたくさんお祝いの連絡が届き、改めて注目の大きさを実感しました。今はそれほどプレッシャーを感じていませんが、試合が近づくと緊張感が高まると思います。

 

Q:キャプテンとして人前に出ることが多くなったのでは?

 チームを代表して出させてもらっているので言動には注意しています。小学校、中学とキャプテンをしてきたので、人前に立つことは慣れてはいますが、これまでと重みが違うと感じています。歴代のキャプテンは偉大でカリスマ性もあった。僕はそんなタイプではないので、誰よりも声を出して、チームを盛り上げて、いい雰囲気をつくりたいと思っています。

 

Q:キャプテンになって良かったこと、ツラかったことは?

 良くも悪くも注目されること。いいプレーをし、チャンスで打てば「さすがキャプテン」と言われるけど、その反対もあります。練習メニューを決めるのもキャプテンの仕事なのですが、「また、それ」「面倒くさい」とか言われるとツラいです。

 

チャンスに強い4番打者として打線を引っ張る

 

Q:甲子園に向けてチーム内競争が激しくなりそうですね?

 メンバーが決まるまで緊張感はあると思うし、決まってからはギクシャクすることもあると思いますが、全員が同じ方向を向いて、最後まで諦めない舞鶴らしい野球をしたいです。初戦を必ず突破し、楽しんで、思い出に残る試合をしたい。マネージャー含めて39人全員で戦いたいです。

 

Q:舞鶴らしい野球とは?

 どんなに劣勢な状況でも諦めずにプレーすること。僕たちは飛び抜けた選手はいないですが、穴がないのも特徴だと思っています。1番から9番まで切れ目のなく、粘り強いバッティングで逆転勝ちした試合も少なくない。「粘りの舞鶴」はチームの代名詞です。最後まで諦めず愚直にプレーする姿を見てもらいたいです。

 

Q:甲子園で勝つために必要なことは?

 文武両道が評価されての選出だと思うので、そこは変わらずに突き詰めなければいけないと思います。甲子園出場に浮かれることなく、地に足をつけて、周りに感謝し、支えてくれた方々に恩返しができるようなプレーをしたいです。これまでの九州大会では勝ち切れず、悔しい思いをしてきました。僕らの特徴である最後まで諦めない粘りは、どこにも負けない自信があります。どこと対戦しても強いメンタルを持って、打ち勝つ野球で初戦を突破したいです。

 

「全力プレーで勝利を勝ち取る」と誓った甲斐京司朗

 

 

(柚野真也)