3年生、夏物語 vol.5 ハンドボール男子 大分雄城台 引退する3年生が下級生に思いを伝える

2021/08/29
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 「際の粘りが足りなかった。甘さがあった」と厳しい表情で語った平井徳尚監督。ハンドボール男子の全国高校総体(インターハイ)に出場した大分雄城台は3回戦で惜敗した。気持ちを切り替え、国体でリベンジの思いが強くなった矢先、「国体中止」の知らせが届き、3年生は突然の引退を突きつけられた。呆然とする3年生に向かって、平井監督は「何が起きるか分からないからこそ、目の前のことに真剣に取り組まなければ後悔する。次のステージでも勉強でも同じ。人のせいにしても何も変わらない。事実と向き合って、自分ができることを考えてほしい」と投げかけた。

 

 代替わりした新チームがスタートした初日の練習に3年生の姿があった。例年、大学で競技を続ける者は練習に参加し、受験を控える者は練習に来ることはない。「これまでの時間を自分たちの練習に費やしたので、新チームのスタートが遅くなった。下級生に伝えなければいけないことがある」(山口大貴・3年)と集まったのだという。練習相手となり、気づいたことがあればアドバイスする。新チームが形づくられるまで、3年生は下級生を支えるようだ。

 

練習相手となり伝統を引き継ぐ

 

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