年男インタビュー① 岩田智輝(横浜Fマリノス) 日本代表で目覚めた向上心が引き金に

2021/01/09
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 先例のないコロナ禍を前に、スポーツの在り方が問われた2020年。これまでと異なる制限下で、アスリートたちは感染を防ぐために自らを律し、ピッチやコートで自らを解放し、競技ができる喜びを体全体で表現した。新しい年を迎え、活躍が期待されるうし年生まれの県内に縁のあるアスリートに抱負などを語ってもらった。第1回は新天地を求めJ1の横浜Fマリノスに移籍した宇佐市出身の岩田智輝。自分のサッカー人生を考慮し、悩んだ末にたどり着いた決断だった。

 

 中学生の頃から大分トリニータのアカデミー(下部組織)に所属し、サッカーの技術を磨いた。G K以外のすべてのポジションを経験したことでプレーの幅を広げ、プロ入り後は中盤や最終ラインでプレーし、出場機会を伸ばした。岩田は「J3の頃から辛抱強く使ってもらった大分には感謝している。今の僕があるのは大分でプレーした5年間のおかげ」と感謝する。クラブは粗削りな高卒新人を1年目から起用し、実戦で成長を促した。プロ入り当初の岩田は、持ち味の攻撃力を発揮しようとやみくもに攻め上がる場面が多かったが、経験を積むことで状況判断力を養い、組織の中で効果的にプレーできる選手に進化した。

 

 チームでの活躍が認められ、東京五輪代表、日本代表に選ばれるまでに成長。そこで世界の屈強なFWやくせ者たちと対戦した。「当たりが強く、動きも速い。これまでに体験したことがない感覚だった。今のままでは通用しない。成長するためには海外でプレーしなければ」。偽らざる心境だった。

 

海外でのプレーを実現するために移籍を決意した岩田智輝

 

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