載冠の行方は!? ベスト16揃う

2017/07/18
  • HEADLINE

夏の甲子園出場を懸けた戦いが今月8日に開幕した。

17日に2回戦までの試合が全て終わり16校が決定。

明豊、大分商業などシード8校は勝ち上がったが

力の差を見せつけたチームもあれば

僅差で辛勝したチームもある。

戦いはここからいよいよ本格化していく。

 

 

 2回戦では優勝候補の筆頭と目されていた明豊が前評判通りの強さを発揮した。大分鶴崎相手に7回コールドと圧勝。初回に4番杉園の本塁打が飛び出し流れを呼び込んだ。浜田、吉村にも本塁打が出て打線が爆発。投げては4人の投手の継投で2失点に抑える層の厚さを見せている。

 第2シードの杵築、大分、第3シードの大分雄城台は完封勝利で快勝した。投手が安定した力を発揮すれば、打線はその頑張りに報いたいと思うもの。3校とも打線の持ち味は異なるが、着実に得点を重ね援護射撃。投打がかみ合い危なげなく次に駒を進めた。4校とも順当に勝ち上がり、次の試合も良いイメージを持って戦えるだろう。

 

9回裏にサヨナラヒットを放った大分商業・平(3年)

 

 シード校で苦戦したのが大分商業と国東、柳ケ浦だった。2回戦からの出場とあって、1回戦で勝って勢いに乗る相手と対戦しなければならない。「初戦の入りは難しいとは思わなかったが」(大分商業・渡邉監督)、見えないプレッシャーがあったのだろう。大分商業は自慢の打線が振るわず苦しい展開を強いられた。国東も相手に2度のリードを許す厳しい試合だったが、ともに9回裏にサヨナラ勝ちを呼び込む底力があった。「要所で揺さぶり、終盤勝負ができた」(国東・染矢監督)と抜群の勝負強さを見せつけた。柳ケ浦も苦しみながら初戦を突破した。今大会No.1投手と評判の田中が先に点を与えたが、その後は連打を許さず最少失点に抑えた。打線が奮起するまで我慢強く投げ抜き、勝機を呼び込んだ。3校は幸先良いスタートとは言えないが、この苦戦が糧になるはずだ。柳ケ浦の定岡監督の「あとは甲子園にどれだけいきたいかという思い」との言葉通り、強い気持ちが勝利に直結するだろう。

 

11回を投げ抜き勝利を呼び込んだ柳ケ浦・田中(3年)

 

 番狂わせなく2回戦まで終えた大会だが、ノーシードながら2試合続けてコールド勝ちで駒を進めている大分舞鶴は面白い存在だ。エースで4番の益川を中心に初回に先制し、常にリードした展開で主導権を握って試合を進めている。「勝ち上がるための挑戦」(大分舞鶴・花田監督)と優勝までの6試合を一戦必勝で駆け抜ける覚悟がある。

 

今大会の台風の目となる大分舞鶴・益川(3年)

 

 ノーシードを弱者と呼ぶのはふさわしくないが、弱者が強者を倒しそうな番狂わせの匂いを感じれば、好試合必至となる。これから波乱が起きるのか、それとも強豪校が順当に勝ち進むのか。ハイレベルな試合が見られそうだ。

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ