県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
大分七瀬ボーイズ(野球) 全員が3割バッター目指す
大分七瀬ボーイズは総合型地域スポーツクラブとして野津原町を盛り上げるべく、15年前に創設されたNスポーツクラブが運営する中学生硬式野球のクラブチーム。「グラウンドを持つのが夢だった」と、その歴史を楽しそうに語るのは自身も野球少年だった森慎一郎監督。クラブは野球やテニスのクラブチームの他、バレー、空手、陸上などのサークルも運営し、子どもから大人までが幅広く参加するコミュニティーとしての役割も果たしている。
現在ボーイズリーグ九州ブロック中九州支部に所属する大分七瀬ボーイズは2005年7月に創部され、現在の部員数は41人。大分市稙田地区の中学生を中心に、九重中学校や三重中学校の選手も通っている。取材当日は雪が舞う中での練習だったが、選手たちは大きな声を張り上げながら全力で白球を追いかけていた。森監督は「野球という素晴らしい教材を通じて、責任感を身に付けてほしい」と話す。スポーツはごまかしが利かない、努力をした分だけ結果に出ることを選手たちに言い聞かせている。その教えは結果として表れ、150人近くの卒団生の中には、プロ野球の笠谷俊介(福岡ソフトバンクホークス)や甲子園出場を果たした選手がいる。現チームも17年のホークスカップ中九州支部大分ブロックや予選18年度の九州選抜大会大分支部予選で優勝するなど、数々の実績を残している。
努力をした分だけ結果が出る
今年は投手が5人と充実。さらにこの冬は厳しい走り込みを行い、不安材料だった守備も少しずつ安定してきている。今は打撃を課題に挙げ、“全員が3割バッター”を目指す。また、試合で好成績を残すことも大切だが、森監督はあくまでも全員野球を追求する。試合の流れにもよるが、全選手を必ず試合に出場させる。そのために、練習中も必ず試合をイメージした動きを徹底。「自分は試合に出るんだという気持ちを持つことで練習により力が入るし、責任感も生まれる。その気持ちがチーム力の底上げになり、チームワークにもつながる」と森監督は話す。直近の目標は、3月の日本少年野球西日本選抜優勝大会で好成績を収めること。野球人として着実にステップアップを遂げている選手たち。冬を乗り越え、また一つ成長した姿を見せてくれることだろう。
3月の日本少年野球西日本選抜優勝大会で好成績を目指す
クラブデータ
Nスポ 大分七瀬ボーイズ
練習場所:Nスポランド球場ほか
対象:中学生
対象地区:なし
問い合わせ先:Nスポーツクラブ事務局 nstrips@outlook.ne.jp
(黒木ゆか)