OITA SPORTS

6/30 MON 2025

supported by

明日香国際ブライダル&ホテル観光専門学校

ラグビー ラグビー

大分ラグビースクール 子どもと向き合い、本音でぶつかる

大分ラグビースクール 子どもと向き合い、本音でぶつかる

 幼稚園生から中学生まで総勢144人(2018年11月現在)が在籍する大分ラグビースクールは1967年開校、一昨年に50周年を迎えた伝統あるラグビースクールだ。多くの全国高校ラグビー大会出場選手やトップリーガー、日本代表選手を輩出してきた。

 

 練習は毎週土曜(小学5年以上)と日曜にある。基礎を重点的に鍛え、学年が上がるごとにより実践的なメニューに取り組んでいく。大勢がぶつかり合うグラウンドはいつも活気に満ち、厳しい声に緊張が走ることも多い。

 「子どもたちときちんと向き合い、本音でぶつかってこそ信頼関係が生まれる。うわべだけの言葉では何も伝わらない。良くないことは本気で叱り、褒めるべきことはしっかり褒める。当たり前かもしれないが何より大切なこと」と熱く語るのは御沓稔弘校長。全員がボランティアという34名のコーチと保護者が協力し、“子どもたちのために何ができるのか”を常に考えながら熱のこもった指導を行っている。各学年にそれぞれ3、4人のコーチを配置するのには理由がある。「一人ひとりの成長具合をきちんと見ていきたい」。そんな思いがあるからだ。

 

一人ひとりの成長速度に合った指導をする

 

 子どもたちは、厳しくも愛情あふれる練習の中で礼儀や自立心、協調性などを育んでいくが、成長のチャンスはグラウンドの外にもある。その一つが県外のラグビースクールと生徒交換を行う伝統のホームステイ制度だ。知らない土地、初めての家庭で過ごす時間は子どもたちの意識を大きく変え、戻ってきた時は一回りも、二回りも成長した姿を見せるという。

 

 現在、目標に据えているのは九州チャンピオンになること。そこに向け、ひたむきに練習に取り組んでいるが、試合に勝つ、強い選手を育てることだけを目指しているわけではない。御沓校長は、「子どもは宝。ラグビーを通してさまざまなことを学び、将来役立つ“生きる力”を身に付けてほしい」と最終着地点を語る。

 

 大分ラグビースクールの子どものほとんどが、卒業後も高校でラグビーを続ける道を“迷いなく”選ぶ。それは、御沓校長やコーチたちの熱意がしっかりと伝わっている証でもある。

 

クラブデータ

特定非営利活動法人 大分ラグビースクール

練習場所:弁天島公園グラウンドほか

対象学年:幼稚園生〜中学3年生

対象地区:なし

HP:http://www.oitars.com

問い合わせ先:事務局 上野隆信090-5470-2705 oita_rs@yahoo.co.jp

 

幼稚園生から中学生まで総勢144人

 

(甲斐理恵)

大会結果