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県高校新人ラグビー大会 大分舞鶴、無念の準優勝

県高校新人ラグビー大会 大分舞鶴、無念の準優勝

 新体制のチームが始動する県高校新人ラグビー大会。2月3日に行われた決勝戦で、大分舞鶴は大分東明に28連覇を阻止されて準優勝に終わり、新チームにとって波乱の幕開けとなった。

 

 けが人に泣かされた冬の全国高校ラグビー大会出場から間もなく、レギュラーの大半が入れ替わる中、調整不足を余儀なくされた今大会。前半は相手のリズムを崩す隙がないまま、得意のモールを組ませてもらえない苦しい時間が続いた。

 

 無得点のまま迎えたハーフタイム、堀尾大輔監督は「落ち着いていこう」と選手たちに声を掛けた。後半に入ってもなかなか切り替えができず攻めあぐねていたが、17分に仕掛けたカウンター攻撃が決まり、この日右ウイングに入った田代諒介(1年)から左ウイングの清永修太郎(2年)につないでインゴールへ持ち込んだ。ハーフウエーラインあたりから一気に駆け抜ける鮮やかなトライだった。しかし、反撃もこの1トライのみで、そのままノーサイドの笛を聞くこととなった。

 

決勝は1トライで終わった大分舞鶴

 

 昨年は55-0で圧勝した同大会。今年は5-36と逆の展開となった。ブレイクダウン(密集でのボールの奪い合い)を制しきれず、ラインアウトでのミス、ターンオーバーを奪われるシーンもあった。特に体格の大きな大分東明の留学生を止められず苦戦。「攻められる展開は想定していたが、ディフェンスが機能しなかった。チームの型がまだできていない」と堀尾監督は課題を挙げ、急ピッチで九州大会へ備える。

 

 全国経験が豊富という点では県内他校に対してアドバンテージがある。堀尾監督が「ファイターだ」と期待を寄せるキャプテンの山田大斗(2年)や、旧キャプテンの佐々木康成(3年)が成長を認める江木畠悠加(1年)など、注目選手ぞろい。負けから目をそらすことなく、ぶれずに、伝統の舞鶴らしさが磨かれていくことだろう。今後の戦いが、面白くなりそうだ。

 

得意のモールに持ち込めなかった

 

(冨松智陽)

大会結果