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スター候補生インタビュー④ ソフトボール 阿南恵子(日本文理大学4年)

スター候補生インタビュー④ ソフトボール 阿南恵子(日本文理大学4年)

 「大学日本一」を目指してソフトボールに打ち込んできた阿南恵子(日本文理大学4年)。最後のインカレ(第53回全日本大学女子ソフトボール選手権大会)は1、2回戦で完封勝利したものの、ベスト8で大学の競技生活を終えた。その悔しさをバネに、次のステージでもソフトボールでさらなる飛躍を目指す。

 

Q:大学での4年間はどんな競技生活でしたか?

A:入学した当初は、高校時代に全国大会を経験した同級生や先輩が周りにたくさんいたので、全国を経験せずに入学した私は、自分にあまり自信が持てずにいました。だけど同期メンバーからの「大学から頑張ればいいじゃん!」という励ましに不安な気持ちがなくなり、大学日本一を目標に4年間努力を重ねることができました。ソフトボール部専用のグラウンドやトレーニング施設など、恵まれた環境で毎日練習ができたことは、学校や(長沢佳子)監督、保護者のバックアップのおかけだと改めて実感しています。今後、ソフトボールで結果を残して、恩返ししていきたいです。

 

Q:大学の4年間で得たことは?

A:全国大会を経験できたことです。レベルの差を感じて落ち込むこともありましたが、そのたびに勝ちたいという気持ちが強くなり、自分を奮い立たせて練習に励みました。また、ソフトボールを通じて先輩や目上の方とお話する機会が多くありました。礼儀やあいさつなど、当たり前だけれど人として大切なことを身に付けることができたと思います。ソフトボールをしていなければ出会えなかった方もたくさんいるので、社会に出る前に貴重な経験を積むことができました。

 

Q:チームの中で、阿南さんはどんな存在だったと思いますか?

A:みんなはどう思っているかはわかりませんが(笑)、「日本文理大といえば阿南」と言ってもらえるように努力してきたつもりです。元々負けず嫌いな性格ということもあり、大学で日本一を目指して練習していく中で、強い精神力も身に付けられたと思います。

大学2年の時に日本代表を経験した阿南恵子

 

Q:転機になった出来事はありますか?

A:大学2年の時に日本代表に選ばれたことです。大会では日本代表というプレッシャーから何もできなかったという悔しさが残りましたが、大会後に長沢監督から「もっと自分に自信を持て。できると思っているから言うんだよ」と声を掛けてもらったこと、そこに大会での悔しさも重なって、走り込みや投げ込みをもっと頑張らなきゃという思いにつながりました。

 

Q:4年間で印象に残っている大会は?

A:最後のインカレです。3年までベスト4から先に進むことができていなかったので「最後こそは」という思いが逆にプレッシャーになってしまって、思うようなプレーができませんでした。4年間で日本一になるという目標を掲げていたので、ベスト8という結果で終わってしまったことはとても悔しいですが、チーム全員で同じ目標に向かって努力できた過程を今後の自分の糧にして頑張っていきたいです。

 

Q:次のステージは?

A:実業団チーム(豊田自動織機)でソフトボールを続けます。長沢監督の出身チームであることと、何度か練習試合をさせてもらってチームの雰囲気に魅力を感じたので入社を決めました。日本一を目指したいという意識の高さや、そのために努力する姿勢など、自分自身を高めるためにもとても恵まれた環境だと思っています。チームメート4人が同じリーグの実業団チームへ入部することが決まっているので、ライバルとして戦うことになりますが、成長した姿を見せたいです。

 

Q:実業団チームでは、どんな活躍をしたいですか?

A:実業団チームには外国人ピッチャーもいて、試合に出ること自体がとても厳しいと思いますが、まずは試合に出場できる機会を増やせるように努力したいです。また、私はストレートが持ち味なのですが、実業団では変化球もうまく使っていかないと勝てません。苦手な変化球を強化して、自信を持って投げられるように努力したいです。まずは1年目で新人賞を取って、日本人エースとして活躍できるように頑張ります。

 

大学4年間で選手として人間として成長したと語る

 

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(黒木ゆか)