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全国高校選抜スポーツクライミング選手権 それぞれの思いを胸に、そびえる壁に挑む

全国高校選抜スポーツクライミング選手権 それぞれの思いを胸に、そびえる壁に挑む

 スポーツクライミングの第9回全国高校選抜選手権大会は22,、23の両日、埼玉県の加須市民体育館で開催される。男子は森響生(竹田2年)、本田一葵(同)、女子は清田幸姫(同)、矢野あゆみ(同)、森本日菜(大分2年)が臨む。竹田の森と本田、清田と矢野は個人戦の得点の合算で競う学校対抗にも挑む。

 

 11月の県高校新人大会は持久力のリードと、パワーや精神力も必要なボルダリングの2種目で競った。

 男子の森はリードで1位、ボルダリングで2位となり総合優勝した。月に1度、福岡のボルダリングジムに通い、技術指導を受け、個別の練習プログラムを持ち帰り、黙々と練習に励んだ成果が形となった。「全国で通用する力は今はないが、来年の九州大会、国体へのステップとなればいい。緊張感も楽しみに変え、全力を出し切りたい」と意気込む。

 リード6位、ボルダリングで優勝し、総合2位となった本田だが、全国選抜はリードのみで順位を競うため、苦手種目の克服がポイントとなる。中学まで野球や陸上のハードルで身に付けた体幹の強さを武器に、動きのブレを最大限に抑え、「一つでも上の順位を目指したい」と話す。

 

 女子は2年連続2回目の出場となる森本に注目が集まる。今年に入り第18回九州ブロックスポーツクライミングジュニア選手権大会で2位、日本ユース選手権ボルダリング競技大会で13位と結果を残している。ただ、今大会は右足骨折により出場自体が危ぶまれているが、本人は「大丈夫です」と出場の意向を示している。

 森本が欠場した県高校新人大会で、総合優勝を分け合った清田、矢野は全国を勝ち抜くレベルに達していないが、清田は「ズタボロになって負けてもいい。自分の力を出し切って、現時点の実力を知り、次に生かしたい」、矢野は「応援してくれる方々のために少しでも順位を上げて喜んでもらいたい」と力を込める。

 

 県代表の誇りを胸に、5人は高さ15㍍を超えてそびえる壁の頂を目指す。

 

初の全国舞台に挑戦する竹田の選手

 

(柚野真也)