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県高校新人大会 ライフル射撃 由布は男女総合8連覇

県高校新人大会 ライフル射撃 由布は男女総合8連覇

 県高校新人ライフル射撃大会最終日が9日、由布市の県立庄内屋内競技場であった。個人はビームライフル男子60発で秀平拓希(由布2年)が248・2点(本射622・2点)の大会新記録で優勝し、同女子は山本琴未(同)が頂点に立った。エアライフル60発の男子は佐藤高史郎(由布2年)、女子は安東夢羽菜(同)、ビームピストル60発の男子は衛藤修平(同)、女子は三ケ尻心(由布1年)がそれぞれ優勝した。また、学校対抗の総合で由布が男女共8連覇を果たした。

 

 ビームライフル男子60発を制した秀平は、予選からトップの座を譲らなかった。決勝でも「気持ちが緩まないように集中した」と普段通りの射撃を目指し、抜群の安定感で独走した。兄の影響で中学1年の頃から競技を始めた秀平は、高校から競技を始める選手が多い中でキャリアは長い。練習から試合をイメージし、呼吸法を取り入れ、心拍数を下げてから引き金をひく。この日もルーティンは乱れず、「これまでの練習の成果が出た。優勝は素直にうれしい」と笑顔を見せ、「まずは九州ナンバーワンになり、全国選抜を目指したい」と次の目標を設定した。

 

ビームライフル男子60発の入賞者。中央が秀平拓希

 

 ビームライフル女子60発の決勝は、序盤は杉浦麻倫(東九州龍谷2年)が大きくリードを広げたが、予選トップの山本が後半に猛追した。山本は「決勝は母の応援が目に入り、緊張してしまった」と明かすも、終盤は「絶対に追い付ける、私ならできる」と集中力を研ぎ澄ませた。抜きつ抜かれつの接戦となったが、「最後は気持ち。周りに影響されず、これまでやってきたことを信じた」。結果、1・3点差をつけて逃げ切った。「九州大会で結果を出して、全国選抜大会に出場したい」と話した。

 

ビームライフル女子60発の入賞者。中央が山本琴未

 

(緒方美香)