
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
全日本高校選手権大会(春の高校バレー)の県代表が大詰めを迎える。「東龍を倒して日本一」を掲げる国東は、東龍(東九州龍谷)に次ぐ3強(臼杵、大分商業、国東)の中でも抜きん出ている。目前に迫った全日本高校選手権大会(春の高校バレー)県予選でも「打倒東龍」、そして「優勝」を目指す。
思いの強さを体現するように、県高校総体以降、チームは著しい成長を遂げている。徹底した体力づくりを行ったことで、持久力が飛躍的に向上。「今まではデュースにもつれると、ここまでかと思っていたが、今は動ける。(セットを)取れると思えるようになった」と佐藤優介監督。外部コーチによるビジョントレーニングやフィジカルトレーニングを取り入れたことで、ボールへの反応も格段に良くなった。その成果は「ボールが止まって見える」と話す選手もいるほど。1、2年生を対象とした県高校フレッシュ優勝大会(9月)では、フルセットになった準決勝・臼杵戦で最終セットを39-37という大激戦の末に勝利。優勝を勝ち取ったことで成長を示した。
今大会は3年生が全員残っているためメンバーは変わらないが、力をつけた1、2年生がレギュラー争いに名乗りを挙げるなど、チーム内は活気づいている。九州の強豪校との練習試合を経験し、自分たちの目指す「全国レベル」を肌で感じたことも大きな刺激となったという。精神的支柱となるキャプテン川崎優(3年)や、得点源としてチームを引っ張るレフト河上真季(3年)も「いい状態に仕上がりつつある」と口をそろえる。
体力、精神、技術が成熟し、飛躍の時を迎えようとしている国東。春の高校バレー予選では、歴史を塗り替える瞬間を見せてくれるかもしれない。
コンディション良好。総仕上げに余念がない
東龍を倒すために必要不可欠なスピードと攻撃力を高めた。ラリーが長引けば、どうしても地力で勝る東龍に軍配が上がる。サーブ、レシーブから、いかに「ファーストアタックで決められるか」が勝敗の鍵となる。攻撃の要は、3年間チームを引っ張ってきた冷静なエース・レフトの河上と、期待の1年生スパイカー小野瑞貴。今まではレフトからの攻撃に頼る部分が多かったが、新セッターになり左右にバランスよく振ることができるようになった。ライトの中村彩乃(2年)や5人がレギュラーの座を争うセンター陣の活躍にも注目したい。経験豊富な3年生と、伸び盛りの1、2年生で構成された国東は底知れない力を秘めている。
アタック力
★★★★★★★☆☆☆7
ブロック力
★★★★★★☆☆☆☆6
サーブ力
★★★★★★★★☆☆8
サーブレシーブ力
★★★★★★★★☆☆8
セッター
★★★★★★★☆☆☆7
高さ
★★★★★★☆☆☆☆6
経験
★★★★★★★☆☆☆7
過去の記事はこちらから
春の高校バレー県予選 ①東九州龍谷高校
春の高校バレー県予選 ②臼杵高校
(甲斐理恵)
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