臼杵高校 逆境をバネに高いモチベーションで集中力増す

2018/10/28
  • 冬の全国大会

バレーボール女子 春の高校バレー県予選(2)

 

 全日本高校選手権大会(春の高校バレー)の女子特集2回目は臼杵。主力にけが人が多く、満身創痍だが、結束力で勝ち上がる覚悟だ。

 

 今年はけがに泣いた1年だった。4月に行われた全九州バレーボール総合選手権大会県予選会(全九州県予選会)は主力の大半がけがで欠場。1、2年生の活躍で準優勝を手にしたものの、続く6月の県高校総体では復帰メンバーの調整が間に合わず4位に終わった。辻郁徳監督は「主力の状態を考えれば、県高校総体の結果は想定内」と話し、11月の春の高校バレー県予選に照準を合わせていた。

 

 しかし、ここに来て左右両エースなど、再び主力メンバーがけがに見舞われている。チームは急遽守備主体に切り替え、態勢を立て直している真っ最中だ。

 不安材料は多いが、選手に悲壮感はない。守備主体となったチームを支えるリベロの疋田美晴(2年)は、「大分商業を倒して3年生と一緒に(決勝の舞台となる)センターコートに立つ」と強い瞳で断言する。副キャプテンでライトの山崎成実(3年)も「2年間、大分商業に負けて決勝進出を逃している。今年こそは勝つ」と強気だ。全九州県予選会から成長を続ける1年生の存在も頼もしい。エース候補として期待されるセンターの河野夏希をはじめ、オールラウンダーとしてプレーできる金子沙耶、幸美聡らの活躍に期待がかかる。「突出した選手はいないが、言い換えれば誰でも使うことができる。それが強み」と辻監督。

 

 練習ではけがでコートに入れない選手も必死に声を出し仲間を鼓舞する姿が印象的。4人の3年生にとって最後となる春の高校バレー県予選に向け、チームは気持ちを一つに、しっかりとまとまりつつある。

 

チーム一丸となって勝利を目指す

 

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