
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
10月20日から始まる第97回全国高校サッカー選手権大会(選手権)大分県大会に向け、気負うことなく、淡々と調整をしている柳ケ浦。ここ数年、シードされながらも早い段階で敗退してきたことを払拭(ふっしょく)し、頂点を目指す。
部員96名、県内随一の選手層を誇る柳ケ浦。野口健太郎監督が「メンバー登録提出期限(16日)ギリギリまで考えたい」と語るように、全選手を戦力として考えている。今年は例年になく選手権前にけが人が少なく、「ベストメンバーを組めるし、バックアップも充実している」とぜいたくな悩みを抱える。1年間けがで試合に出場することができなかったMFキム チュンニョン(3年)が1カ月前に復帰し、コンディションが上がっている。前線には芝崎翼や北原建信ら2年生が配置されることが多かったチームにとって、安定感と経験が加わることは大きな戦力アップとなる。
全選手をAからDチームの四つに分け、「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2018 OFAリーグ」(OFAリーグU-18)の1部から3部まで、3チームが各カテゴリーに所属するとともに、1年生を中心とした九州内の強豪チームが集まる「球蹴男児U-16リーグ」にも参戦し、全選手が公式戦の場を経験できるようにしている。また、調子の良い選手は昇格できるよう常時選手を入れ替えるため、チーム内でのし烈な競争が日頃の練習に緊張感をもたらしている。
今夏は練習試合を少なくし、フィジカル強化を重点に置いた。「かなり追い込んだおかげで(体力の)貯金ができた。涼しくなりコンディションは上がっている。ここまでやってきたことをすれば結果はついてくる」と揺るがぬ自信がある。
昨年は第1シードに入りながら2回戦で敗れ、2年前は3回戦敗退と早い段階で姿を消してきた。上田一成(3年)は「トーナメントの怖さを知っているからこそ、初戦から全力で戦う」と話し、諸富博哉(3年)は「3年生にとって最後の大会。どんな相手でも取りこぼすことなく悔いのない試合をしたい」と慢心なく、目の前の試合に集中する。2005年以来の選手権出場に向けて戦力は整い、精神面も充実している。
大会に向けて調整は順調
野口健太郎監督インタビュー
全国高校サッカー選手権大会大分県大会(選手権)に向けて、チームの仕上がり具合は?
けが人が少なく久しぶりにベストメンバーを組める。夏場までけが人が多かったが、そのおかげといっては語弊があるが、2、3番手の選手が試合経験を積めたのは大きく、成長してくれたおかげで選手層が厚くなった。どんなアクシデントがあっても勝てる自信はある。
優勝するためのポイントは?
普段通りに最後まで自分たちのサッカーをすること。それにはやはり今大会が最後となる3年生の覚悟が必要。その姿を見て1、2年生は頑張るので。これまでやってきたことに自信を持てば大丈夫。どこよりも練習し、走り込んだ。選手は気負うことなく、平常心でプレーしてほしい。
過去の記事はこちらから
全国高校サッカー選手権県大会① 大分高校
全国高校サッカー選手権県大会② 大分工業高校
(柚野真也)
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