国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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自転車女子 仲良し2人が全国舞台で成長を続ける
別府翔青高校の自転車部女子の2人のエースが国体での活躍を誓った。長距離を得意とする阿南里奈と短距離を得意とする羽田野愛花の2年生は、自転車競技を始めて1年半と経験は浅いが、めきめきと実力をつけている。
小学校の頃から仲良しだった2人は、高校入学と同時に羽田野が阿南を誘い自転車部に入る。中学までバレーボール部に所属した阿南とバスケットボール部の羽田野。それぞれ異なる競技から自転車に乗ることになったが、運動能力は高かった。持久力に自信のある阿南は長距離競技、身長166cmの恵まれた体型の羽田野は短距離競技を選び、練習に打ち込んだ。
2人ともすぐに頭角を現し、JOCジュニアオリンピックカップや春の全国高校選抜大会など全国規模の大会に出場する。羽田野が「練習はきついけどやった分だけ結果がついてくる。勝利の喜びを味わえる」と言えば、阿南は「大きな大会に出れば出るほど自分が劣っていると分かる。強い選手に負けたくないという気持ちが、これまで以上に練習に打ち込む気持ちをつくってくれる」と大きな刺激を受けたようだ。
長距離を得意とする阿南里奈
2人は今夏、阿南がJOCの女子2000m個人追い抜きで3位、インターハイ女子ロードレース(40km)で5位、羽田野はJOCの女子U-17(17歳以下)500mタイムトライアルで3位と全国舞台で好成績を残した。阿南は上り坂で勝負できる脚力を身に付け、羽田野は後半に加速するダッシュ力を武器に自分のスタイルを確立している。次なる目標は年齢制限のない国体での上位進出。自転車競技は九州ブロック大会の予選はなく、本国体では阿南はスクラッチに出場し、羽田野はスプリント種目の控えに回る。
大きな大会で自分の成長を確認してきた2人には国体での飛躍が期待される。阿南が「長距離は私、短距離は愛花がトップを取ろう」と呼び掛け、羽田野は「2人で上を目指して、いろんな大会に出よう」と呼応した。刺激し合える仲良し2人が高みを目指す。
短距離を得意とする羽田野愛花
(柚野真也)