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国体九州ブロック アーチェリー成年男子 46歳のベテランがチームを後押し 【大分県】

国体九州ブロック アーチェリー成年男子 46歳のベテランがチームを後押し 【大分県】

 成年男女、少年男女の全4カテゴリーで佐賀国体の出場権を手にしたアーチェリーの県代表。普及、育成、強化を一体となって取り組み、九州ブロック予選では最終の強化が形となった。成年男子は、混戦を制して優勝した。笠村健成監督は「全員が力を出し切った。前半は他県にリードされる展開となったが焦らなかった。後半に調子を上げて逃げ切ることができた」と喜んだ。

 

 1チーム3人が1セット6射を制限時間3分以内に放ち、12セットの合計で順位が決まる団体戦。前半戦が終わる6セット時、大分は3、4番手を争っていた。後半戦が始まる前に最年長46歳の脇野智和(自衛隊)は、「準備の段階でみんな明るかった。周りの点数を気にせずに、自分たちのことに専念しよう」と呼びかけた。

 

久しぶりの公式戦に臨んだ脇野智和

 

 脇野自身、選手として10数年ぶりに出場した九州ブロック予選で戸惑うこともあったが、「前半は(的を)外さない引き方をしながら、(的の)中心に近づけるように微調整した」。後半に入ると「感覚をつかんだ」ベテランは、点数を伸ばしてチーム最高の654点でフィニッシュした。他の2人も脇野に引っ張られるように得点を伸ばし、3人の合計得点は1908点となった。

 

 2位の長崎とは13点差、3位熊本とは21点差だったが、笠村監督は「目標の(佐賀国体に出場する上位)2枠を取れたことが全て。それぞれが本大会でも力を発揮してくれたら上位を目指せる」と話した。脇野は「気張らずに自分の仕事をこなすだけ」と気負いはなく、マイペース調整で調子を上げていくつもりだ。

 

九州1位で国体に出場する成年男子

 

 

(柚野真也)