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ハンドボール女子 守備力を向上させ、全国上位を狙う大分

ハンドボール女子 守備力を向上させ、全国上位を狙う大分

 ハンドボール女子の全国高校選抜大会に出場する大分が、守備強化に力を入れている。同大会の九州地区予選が中止となり、本戦までの実戦の場を失った。滝元泰昭監督は「今できることを考えたときに、守備強化の継続が全国で勝ち上がるための優先事項」と、これまで積み上げた守備力のスケールアップを目指す。

 

 現チームは2年生5人、1年生10人で構成する。前チームが3年生主体であったことからメンバーは、ほぼ総入れ替えとなった。また、コロナ禍で中学時代の全国大会が中止になった年代であり、歴代のチームに比べて実戦経験が少ない。そのため、代替わりした昨夏からチームの根幹となる守備を構築することから始めた。滝元監督は「守備力が上がれば次第に攻撃力も上がる」との考えがあり、まずは走る、止まる、投げる、基本的な動作のレベルアップを図れる守備練習に時間を割いた。

 

守備から速攻の形もスムーズになった

 

 練習の成果はチーム全体の守備意識の高さにある。帰陣が速く、ブロックを作るオーソドックスな守備スタイル、前からアグレッシブに仕掛ける攻撃的な形と、使い分けることができるようになった。昨年11月の県高校新人大会、12月の全国高校選抜大会県予選では結果を出したが、キャプテンの進司愛莉(2年)は「自分たちが全国でどのレベルにいるのか分からない」と手応えをつかめずにいる。

 

 全国高校選抜大会までの1カ月半、県外の強豪校との強化試合は見通しが立たない。不安はあるが「今できることは守備の1対1のレベルアップと連係面の向上」(進司)と割り切り、長所である守備力を高める。攻撃に比べ、大崩れすることの少ない守備力が安定すれば、上位を狙うことはできる。滝元監督は「自信を持って戦えるように仕上げたい」と話した。

 

全国高校選抜大会では上位進出を目指す

 

 

(柚野真也)