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ハンドボール男子 総合力高まり、全国選抜への期待高まる大分

ハンドボール男子 総合力高まり、全国選抜への期待高まる大分

 3月の全国高校選抜大会の出場権を懸けた九州地区予選が中止となり、各県の第1代表が出場することが決まったハンドボール。男子は、大分が県代表として出場する。冨松秋実監督は、「この年代はコロナ禍で中学の頃から九州、全国の経験が少ないし、県外の強化遠征も極端に少ない。少しでも県外の強豪校と試合をさせたかった」と無念さをにじませた。

 

 ただ、昨年7月に新チームとなってから地道に取り組んできたチームの底上げと守備力強化には、少なからず手応えを感じている。冨松監督は「ハンドボールは点取りゲームだが、守備がしっかりしていれば負けない」との方針で守備構築からチームをつくる。「ここに来てベンチメンバーが伸びてきたことで総合力は高くなった。体格が小さいチームなので守備を鍛えてきたが、全員の運動量が多く、速攻につながる守備ができている」(冨松監督)。

 

守備を強化してきた大分

 

 堅守速攻で主導権を握り、攻撃が行き詰まれば、左利きのエース松本翼(2年)が個の能力で打開する。スピードとキレのある動きで1対1に絶対的な自信を持つ松本は「夏から筋力トレーニングをして当たり負けない体を作り、それと同時に体の使い方を学んでスムーズに動けるようになった」と話す。

 

 もちろん一人の選手の力に頼っているわけではない。「全国に出れば、(松本)翼がマンツーマンで徹底マークされるのは想定できる。それ以外の選手で崩せるように攻撃パターンは用意している」と冨松監督。試合を組み立て、周りの選手を生かせる幡東佑成(1年)が軸となり、2次、3次攻撃とつなげる形は板についてきた。これからは一つ一つのプレー精度を高める練習が増えていく。松本は「全員がしっかり準備しているし、意識を高く持って練習に取り組んでいる。全国まで、まだまだチーム力は上がる」と、目標のベスト8越えに手応えを感じている。

 

全国選抜では8強入りを目指す

 

 

(柚野真也)