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斬新なオリジナルレシピで「おいしい」を追求する佐伯豊南高校家庭部

斬新なオリジナルレシピで「おいしい」を追求する佐伯豊南高校家庭部

 部員が考案したおにぎりがコンビニエンスストアのローソンで商品化されるなど、佐伯豊南高校家庭部は斬新なアイデアと調理技術で食材のおいしさを引き出す。毎年数十点のレシピをコンテストに応募、今年は県産食材を使ったパンやパスタ、おにぎりで入賞した。

 

 ローソンと大分県が共同企画した「第9回次世代応援地産地消商品開発コンテスト」では、カボスを使ったレシピを考案し、「ぶたの竜田おにぎり~大分かぼす風味~」が優秀賞、「かぼすたっぷり うずまきパン」が佳作となった。部長の柴田恵(3年)は、「毎週1つレシピを考え、部内でミーティングを開き、先生のアドバイスを受けながら仕上げた。味はもちろんだけど、大分のおいしい食材をどのようにアピールできるかを考えた」と試行錯誤を繰り返した日々を振り返る。

 

オリジナルレシピをプレゼンする部員

 

 もちろん多くの失敗作もあったという。「キャベツプリンは最悪だった」、「ニンジンを使った生クリームのデザートはヤバい」と失敗エピソードも楽しげな響きが混じる。顧問の古居聡子先生は「失敗を繰り返すことで感性が磨かれ、次のアイデアが生まれるし、料理の腕も上がる」と話す。

 

 今は年末の部内クリスマス会に向けて、チキンを使ったレシピを考案中。3年生にとっては卒部を兼ねており、これまでの集大成として“最後の晩餐(ばんさん)”は豪華な料理が並ぶはず。「仲良く、楽しく活動できた3年間だった。料理を作る楽しさを知ることもできた」と柴田。楽しい食事会になりそうだ。

 

仲良く部活動を楽しんだ3年生たち

 

 

(柚野真也)