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ウインターカップ県予選 男子 「超攻撃」が示した進化 柳ケ浦が圧巻の100点ゲームで3連覇 【大分県】

ウインターカップ県予選 男子 「超攻撃」が示した進化 柳ケ浦が圧巻の100点ゲームで3連覇 【大分県】

第79回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)県予選
10月31日 クラサス武道スポーツセンター
男子決勝
柳ケ浦104(27―10、26―23、27―14、24―33)80別府溝部学園

 開始直後から柳ケ浦の攻撃が爆発した。キャプテンの古閑蓮(3年)が3点シュートを立て続けに沈めると、天野大空郎(同)も続く。スコアは瞬く間に20―0。決勝という大舞台で相手に反撃の糸口すら与えない圧巻の立ち上がりだった。

 柳ケ浦が別府溝部学園を104―80で下し、3年連続6回目の優勝を飾った。中村誠監督が試合前に掲げた目標は「100点を取る」。その言葉に迷いはなかった。「特別なことは何もしていない。普段通りにやれば間違いなく勝てると思っていた」。絶対的な自信の裏には積み重ねてきた練習への信頼があった。

 勝負の流れを決定づけたのは古閑の積極性だ。中村監督は決勝までの1週間、繰り返し「シュートを打て」と伝えていた。古閑自身も、けがなどでチームに迷惑をかけた悔しさを抱えていた。「最後の県予選は絶対に悔いを残さず、全力でやろうと決めていた」。その決意が序盤の連続3点シュートにつながった。

3点シュートで流れを作った古閑

 ただ、この日の柳ケ浦の強さはシュートが決まったことだけではない。今季掲げる「超攻撃」が、ようやく具体的な形となって表れ始めたことに大きな意味がある。これまでの課題はゴール下でのシュート成功率の低さだった。強引に打ち切るのではなく、もう一本パスをつなぐ。一度止まり、ステップインで相手をかわす。日々の練習で磨いてきた細部が攻撃の精度を高めた。シュートの本数を増やしながら得点の確率も上げる。単なる力任せではない。理にかなった「超攻撃」である。

 さらに見逃せないのは、留学生のファデラ・ママドゥ(3年)への依存度が薄れつつあることだ。これまでは攻撃が停滞すると最後にママドゥへボールを預け、難しいシュートを託す場面が少なくなかった。しかし、この日はママドが得点を量産せずともチーム全体で100点を超えた。

 第3クオーター終了時には80―47と大差がつき、最終クォーターは控え選手も積極的に起用。ベンチ入りメンバー全員がコートに立った。終盤は守備が緩み33失点を喫したものの攻撃の手を緩めず100点ゲームを達成した。

ウインターカップでも全試合100点ゲームを目指す

 もちろん全国で勝ち抜くには課題も残る。ガード陣のターンオーバー、速攻への切り替え、コート内の連係。特にママドゥを経由することで攻撃のテンポが落ちる場面は改善が必要だ。個々の得点力を高めるだけでなく、いかに素早くボールを動かし、相手の守備が整う前に攻め切るか。全国の強豪を相手にすれば、その判断の一瞬が勝敗を分ける。

 柳ケ浦が目指すのは過去に届かなかった全国8強、そしてメインコートだ。だが中村監督は「ベスト8は最低限の通過点。目指すのはその先」と言い切る。古閑も「絶対にその壁を越えて優勝したい」と力を込めた。

 圧勝の中にも次なる成長への課題を見つけた柳ケ浦。100点という数字以上に価値があるのは特定の選手に頼らず、全員で得点を奪う攻撃の形が見えてきたことだ。県内で示した圧倒的な攻撃力を全国の強豪相手にも貫けるか。「超攻撃」の真価が問われるのは、ここからだ。 (柚野真也)


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