
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
「心に気合」をモットーに全国高校総合文化祭(全総文)に24大会連続で出場する臼杵高校箏曲(そうきょく)部。現在は3年生8人が引退し、部員14人で活動している。当面の目標は12月の郷土芸能邦楽新人大会、ここで最優秀賞を取らないと全総文に出場できない。部長の戸高優華(2年)は「自分たちの代で全総文連続出場を途切らせるわけにはいかない」と週6日の練習に力が入る。
部活は1日2時間の練習。自主練習からパート練習をして、最後に全体で音を合わせる。ほとんどの部員が高校から箏曲を始め、琴に触れる。外部指導者の菊芙路洋子さんは「基本となる指の動きを覚えるまでが難しいが、上級生が下級生を丁寧に指導してうまくなる。集団の力のすごさを感じる」と話す。13本の弦を弾き、音の高さを調整して一音の美しさにこだわる。「美しさは弾いているうちに分かる」と菊芙路さん。
大会に向けて音を合わせ追い込む
大会に向けて追い込みに入るこの時期は、連日、校舎に琴の音が響き渡る。人数が演奏の迫力につながる箏曲では、部員の気持ちを一つにしなければならない。戸高は「14人全員で練習の成果を発揮したい。負けられないプレッシャーはあるけど、聞く人の心に響く演奏をしたい」と意気込む。菊芙路さんは、「大会までには仕上がると思う。本番では楽しんで優しく美しい音を出してほしい」と期待する。
各種のコンクールに出場するだけでなく、入学式や卒業式、文化祭、地域のイベントなどでも演奏する。戸高は「初めて琴の音を聞いたときは圧巻だった。聞く機会が少ないと思うので、多くの人に箏曲の素晴らしさを伝えたい」と話した。
25大会連続で全総文出場を目指す臼杵
(柚野真也)
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