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書道 作品とパフォーマンスで書と向き合う大分高校

書道 作品とパフォーマンスで書と向き合う大分高校

 圧巻の書道パフォーマンスで見る者を魅了する大分高校書道部。今年は東京オリンピックの聖火リレーの式典や、大分トリニータのホーム開幕戦など大きなイベントに花を添えた。各展覧会でも大きな成果を挙げており、「第26回全日本高校・大学生書道展」で原彩花(3年)が大賞、「第45回学芸書道全国展」で大庭由暉(3年)、原田みう(2年)がともに東京学芸大学長賞を受賞した。初めて大きな賞を受けた原は、「これまで大きな賞を取ったことがなかったけど、誰よりも多く書き込んだ。技術がなかったので先生方のアドバイスに耳を向けた。努力した成果が出た」と喜んだ。

 

 書道部は3年生12人、2年生10人、1年生は9人が所属する。平日は2時間半、土曜には朝から夕方まで活動する。秋は展覧会が多く、出品のための作品作りはこれからが本番。「うまく書ける日も書けない日もあるが、自分が納得できるまで書き続けたい」と原田。結果が出たときの喜びを知るが故に妥協は許さない。今月末で3年生が引退し、部長として引っ張る立場となる。「同級生が協力してくれるので、いい雰囲気を作りたい」と話す。

 

左から原彩花、大庭由暉、原田みう

 

 年始には大型商業施設や神社での書道パフォーマンスが予定されており、作品作りと書道パフォーマンスの準備に大忙しだが、原田は「どちらも楽しい。パフォーマンスに出ると団結力が強くなることは3年生から学んだ。どんな場所でも臨機応変に最高のパフォーマンスを発揮できるように準備したい」と話す。原は「書道パフォーマンスは達成感があり、部員の絆が深まる。みんなが同じ方向に向かえば最高の形になる」と後輩にエールを送る。

 

 自分のそのときの気持ちが正直に文字に出るという。イライラしたり、落ち込んだり、迷いがあると落ち着いた字は書けない。気持ちを整理し、自分が納得いくまでしっかりと書と向き合っている。

 

書に向き合う部員たち

 

 

(柚野真也)