国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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県高校総体 柔道男子団体 勝負強さを発揮した柳ケ浦が5回目の優勝
大分県高校総合体育大会
5月29日 昭和電工武道スポーツセンター
柔道男子団体
決勝 柳ケ浦(代表勝ち)1−1国東
柔道の男子団体は柳ケ浦が国東との激戦を制して、2大会ぶり5回目の全国高校総体行きの切符を手にした。主将の八木成勲(3年)は、「優勝できたのはうれしいが、決勝では自分が負けて代表決定戦になってしまった。九州大会、インターハイ(全国高校総体)まで時間があるので自分を含めて、もう一度追い込んで力を付けたい」と振り返り、先を見据えた。
優勝への道のりは決して楽なものではなかった。「県新人大会で優勝したが、あのときは力がなかった。これまで全国大会に出場したことのない無名のメンバーだったが、出稽古を重ね自信を付けた」と小倉昌昭監督。新型コロナウイルスの第4波が来た3~4月に九州の強豪校に稽古に出向き、地道に実戦経験を積んだことで花開いた。飛び抜けた選手はいないが、「誰が出ても同じように力を出せる」と自信を持って大会に送り出した。
先鋒(せんぽう)戦を見守る柳ケ浦
相手のエースと対戦した次鋒(じほう)戦で引き分け、流れを呼び込んだ。中堅はモンゴルからの留学生トゥムルバートル・ハンガル(同)が合わせ技で1本を取り、3年間で成長した姿を見せた。八木が大将戦で敗れ代表決定戦にもつれ込んだのは誤算だったようだが、三明允(同)が「勝つことしか頭になかった」と得意の足技で相手を崩し、一瞬の隙を見逃さなかった。「体が勝手に動いた。これまでの練習が出た」と自画自賛の送り襟絞めで仕留めた。
昨年はコロナ禍で全国規模の大会が次々と中止となった。小倉監督は「自分たちの力を試すことなく卒業した先輩の悔しい思いを知っているからこそ、結果で報いてほしい」とげきを飛ばす。個人、団体のダブル優勝となった三明は、「自分の柔道がどれだけ通用するか試したい」と全国大会が待ち通しそうだった。
決勝の代表決定戦で勝利した三明允
(柚野真也)