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バサジィ・バレー ニューカマーファイル 勝者のメンタリティーを持ち込む鎌田葉月

バサジィ・バレー ニューカマーファイル 勝者のメンタリティーを持ち込む鎌田葉月

 東九州龍谷高校と進学した日本体育大学では9人制バレーボールで、日本一を経験した。今年4月からバサジィ大分の社会人女子6人制バレーボールチームに入部した鎌田葉月は、「バレーができることは楽しいけど、チームが勝てばもっと楽しくなる。そのためには組織で戦えるようにコートの中や外でもコミュニケーションを取りたい」とクラブ日本一を目指す。

 

 大学卒業後に東九州龍谷高校の同級生である岩崎みなみとともに、社会人クラブチームの大阪スーペリアーズに加わった。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動が思うようにできずバサジィに移籍することを決断。高校卒業以来の6人制バレーボールに「いまだに9人制感覚のプレーは出るが、体力的なことはもちろん、戦術的なことを含めて不安は少しずつ減っている」と試運転は続く。

 

 これまでセッターとして活躍してきた鎌田だが、バサジィではオールラウンダーとしてトスはもちろんスパイク、ブロック、レシーブとフル稼働することが求められている。「スパイクを打つのは小・中学のとき以来。新鮮な気持ちでプレーできている」と前向きに捉えている。岩崎との2セッターは、「同じチームで一緒にできて心強いし、刺激になっている」(鎌田)。堅実なプレーで安定感のある岩崎に比べ、「鎌田は想像力があり、意外性のあるプレーをする」とチーム関係者は語る。二人が同じコートに立つことで多彩な攻撃になり、相乗効果は高い。

 

オールラウンダーとしての活躍が求められる鎌田葉月

 

 入部して1カ月余り。「もう一度本気でバレーボールができる」環境に感謝の思いが強いだけに、チームの雰囲気にちょっとした違和感があったという。「みんな真面目で優しい。それは良いことだけど、それだけで終わってはいけない。バサジィというクラブの看板を背負っているわけだし、勝つためにもっと言い合っていいかなと」。なにも言い争いをしろというわけではない。選手間で互いをリスペクトする雰囲気があるのはバサジィの良さではあるが、時には要求を突きつけ合うことも必要だと感じている。

 

 高校、大学で日本一を経験した勝者のメンタリティーを持つ鎌田が起爆剤となれば、全日本クラブカップ女子選手権大会での優勝も現実味を帯びてくる。「まずは6人制の頭に切り替え、体をつくる。自分に何ができて、チームにどう貢献できるかを考えてプレーしたい。練習から諦めないプレーでチームを引っ張りたい」と決意を語った。

 

 

クラブチームでも日本一を目指す

 

 

(柚野真也)