現役プロが熱血指導 大分に広がる「バスケの灯」 【大分県】
バスケ
県高校新人大会 バスケ男子 準優勝の大分舞鶴、王座奪還に向けた挑戦始まる
県高校新人大会 バスケットボール男子
決勝 2月7日 昭和電工武道スポーツセンター
大分舞鶴72−91柳ケ浦
県高校新人大会バスケットボール男子の決勝戦は、大分舞鶴と柳ケ浦が対戦。くしくも前回の全国高校選手権大会(ウインターカップ)県予選決勝と同じ組み合わせになったが、大分舞鶴が72-91で敗れた。前回のリベンジの思いを胸に優勝を目指して挑んだ大会だったが、あと一歩及ばなかった。
決勝戦と同日に行われた準決勝では別府溝部学園と対戦。これまで勝ちきれない要因の一つだった高さ対策として、ゾーンディフェンスでゴール下を徹底して守り、得点パターンを封じた。攻撃でもスクリーンを仕掛けるなどチーム力で得点を重ねて72-68で勝利し、決勝戦へと進んだ。
一丸となってチーム戦術を徹底した大分舞鶴
「準決勝で一つ山を越えたという感覚が気のゆるみにつながったかもしれない」と、決勝戦の敗因を振り返った池田剛監督。柳ケ浦が試合序盤から3点シュートで得点を重ねたことで、「最初にリズムを持っていかれたのは痛かった。スタートから自分たちのペースをつかめなければ難しい試合になると思っていた」(池田監督)。それでも大崩れすることなく、留学生を擁する柳ケ浦の高さを封じるディフェンス力を発揮し、第2、第4クオーターでは相手を上回る得点を挙げた。
それでも、柳ケ浦の力強い守備やスピード感のある攻撃を前に、思うように動けない場面も少なくなかった。池田監督は「ボールへの反応、判断の早さ、相手との間合いの取り方、一瞬の遅れが小さなミスにつながっている」と安易なミスが多かったことも課題に挙げたが、持っている基本スキルに今後の経験が加わることで、選手のさらなる成長が期待できると感じている。キャプテンの加藤智也(2年)は、「ルーズボールへの執着など気持ちの面で柳ケ浦が上だった。最初に流れにのまれてしまったことで、自分たちのプレーがうまく出せなかった」と今回の結果を冷静に受け止め、「次こそ優勝を」とリベンジを誓った。伝統校の王座奪還に向けた挑戦は、まだ始まったばかりだ。
「次こそ優勝」と語ったキャプテンの加藤智也
(黒木ゆか)