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県高校新人大会 サッカー女子 柳ケ浦が優勝、九州王者に向けてのスタート

県高校新人大会 サッカー女子 柳ケ浦が優勝、九州王者に向けてのスタート

県高校新人大会 サッカー女子

決勝 2月7日 昭和電工サッカー・ラグビー場Bコート

柳ケ浦3−0竹田南

 

 サッカー女子の県高校新人大会は7日に決勝が行われ、柳ケ浦が竹田南を3―0で下した。

 試合開始早々の3分に生まれた得点は、柳ケ浦のゴールラッシュの幕開けを告げるかに見えた。実際に11分と27分に追加点を奪い、大量得点を期待させたが、得点はここで途切れ後半はスコアが動かなかった。

 

 「最悪の試合だった」と柳ケ浦の林和志監督。スコアだけで判断すれば完勝ではあるが、思い描く試合内容とかけ離れたことが厳しい評価となった。年明けの全日本高校女子サッカー選手権出場後に新チームがスタート。1カ月も満たずに公式戦を戦うことを強いられ、チームとしての約束事を徹底できず、けが人も多く、ポジションを入れ替えなければ試合ができないチーム事情もあった。それでも林監督は「悪いなりの状況で何ができるかを見たかったが、納得できるものはなかった」と振り返る。

 

「攻撃が単調になった」と悔やんだ川添ゆず

 

 チームの特徴である攻撃ではパスをつないで前に運びたかったが、竹田南の極端なハイラインに戸惑い、本意でないボールを蹴らされた。キャプテンの川添ゆず(2年)は「相手の背後を狙いたかったが攻撃が単調になった。自分たちらしい、がむしゃらさも足りなかった」と悔やんだ。1試合、1プレーごとに浮かぶ課題を抽出し改善することの繰り返しに重きを置く川添も対処できないほど、選手の動きは重く、後半はペースダウンしてしまった。

 

 それでも全日本高校女子サッカー選手権のメンバーから総入れ替えとなった最終ラインが相手のシュートを1本に、そして無失点に抑えたことは収穫だ。林監督は「安定感がなく、守備からしっかりできないと戦えない」と終始厳しい言葉を紡ぐのは新チームへの期待の表れでもある。

 2月には連覇の懸かる九州高校新人大会がある。「この試合で出た多くの課題を、どれだけ修正できるか。自分たちの目指すスタイルにどれだけ近づけるか」。九州王者への揺るがぬ幹はできている。

 

九州大会では連覇を目指す柳ケ浦

 

 

(柚野真也)

 

大会結果