
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
県高校新人大会 サッカー男子
決勝 2月7日 昭和電工サッカー・ラグビー場Bコート
大分鶴崎1−0鶴崎工業
サッカーの県高校新人大会は7日、昭和電工サッカー・ラグビー場Bコートで男子決勝が行われ、大分鶴崎が1―0で鶴崎工業を下し、2006年度以来の3度目の優勝を果たした。
7月の県高校総体で優勝した大分鶴崎は、3年生が抜けたが主力となる選手は変わらずにチームを構成。首藤謙二監督は「3年生が作ったいい流れを受け継いで、落ち着いて試合ができるチーム。決勝はなかなか展開が動かなかったが負ける気はしなかった」と振り返った。
序盤こそリスクを避けて大きくクリアする場面はあったが、試合の経過とともに短いパスをつなぎ、ボールを持つ時間が増える。「いつものサッカーになった」と犬丸祥太朗(2年)。同じ中盤の高田優磨(2年)らと最終ラインからパスを引き出し、サイドや前線にボールを預けてはフォローし、試合を組み立てた。
体力がものをいう後半から川野竜聖(1年)を投入してサイドを活性化する。「後半が勝負だと思っていた」と首藤監督の采配が的中。後半12分に左サイドの川野の突破から、逆サイドの椎葉倖羽(2年)が猛然と走り込み、足を合わせて先制点を奪う。県高校総体の決勝で逆転ゴールを決めた“持っている男”は、「たまたまです」と控え目な言葉で勝利を喜んだ。「でも、仲間がつないでくれたおかげ。信じて走り込んだ。そこにいることが大事だから」。走力とひたむきさでゴールを生んだ椎葉は、パスの出し手側の川野を逆に持ち上げてみせた。
決勝ゴールを決めた椎葉倖羽
大分鶴崎は一見、ボールを保持して、パスワークで崩す華麗なチームに思えるが、全員がハードワークを惜しまない無骨さがある。毎週水曜日は「走りの日」。約10kmの素走りを課し、スタミナ強化を図る。首藤監督の「後半勝負」の自信の裏付けはここにある。選手も積み重ねた距離が自信となり、椎葉は「自分の長所は縦の突破。後半も同じぐらいのスピードを出せる」と胸を張る。
技術と体力の双方がかみ合い、新チームとなって最初の公式大会でタイトルを獲得。キャプテンの矢野翔太郎(2年)は、「自分たちのやりたいサッカーができれば勝てる。試合に出ているメンバーだけでなく、全員がそう思えている。ポジション争いは熱いし、勝つ雰囲気がある。県(高校)総体、全国選手権の3冠を取ることが目標」と宣言した。
新チームとなり初のタイトルを獲得した大分鶴崎
(柚野真也)
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