
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
県高校新人大会 バレーボール女子
決勝 1月24日 大分商業高校体育館
大分商業0−2東九州龍谷
(21―25)
(23―25)
「粘れるようになったが負けは負け」。大分商業の森栄一郎監督は接戦に持ち込みながらもセットを取れずに負けたことを悔やんだ。昨年11月の全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)県予選で敗れ、新チームに移行した。先発メンバーは前チームからの主力がほとんどで、チーム作りは順調だった。「ライトが一人抜けただけで、例年になく練習より試合をすることで強化できた」(森監督)。
レシーブに定評があるチームは、エースの嵯峨暖菜(2年)を軸にセンターとライトからのコンビバレーで攻撃力の強化を図った。春の高校バレー県予選を正セッターとして経験した三浦華(2年)は成長著しく、今大会ではトスワークがさえ、スパイカー陣の特徴を引き出した。決勝戦でも相手の高いブロックに攻撃の的を絞らせなかったが、他の選手と同様に第1セットは慎重になりすぎたのかもしれない。
決勝は僅差で敗れた大分商業
新キャプテンとなった嵯峨は「2セット目は自分たちのバレーができたが、1セット目は自分たちの弱いところが出て、つけ込まれた」と猛省。相手にリードを許す展開のなか、サーブレシーブの乱れから連続得点を与え、自分たちの流れが来るまで我慢できなかった。
それでも第2セットは気持ちを切り替え、「大きな声を出して全員で盛り上げることができた」(嵯峨)。コート内の活気が呼び水となり、選手の動きにキレが出て、互いのミスをカバーすることで3度4連続ポイントを奪い、自分たちの流れを作った。
監督も選手も、これまでにない手応えを感じた。森監督は「プレッシャーのかかる場面で平常心を保てるか。相手は調子が悪くても、悪いなりのプレーができる。やみくもにスパイクを打つのではなく、相手のブロックを利用してワンタッチを取る技術も冷静な判断も必要」と課題を挙げたが、「これまで積み上げたスタイルで間違いない。あとはどれだけ質を高められるか。そこにこだわりたい」と優勝への道筋を定めた。幾度と準優勝で涙をのんだ大分商業だが、「同じ相手に何度も負けるわけにはいかない」と嵯峨。リベンジに燃えている。
キャプテンとなったエースの嵯峨暖菜
(柚野真也)
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