
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
県高校新人大会 バレーボール男子
決勝 1月24日 大分南高校体育館
大分工業2−0鶴崎工業
(25―12)
(25―20)
昨年と同じ顔合わせになった県高校新人大会の決勝戦は、大分工業が鶴崎工業を下し、2連覇を達成した。
大分工業は準決勝の別府鶴見丘戦でフルセットにもつれ込み、厳しい場面も多かったが、キャプテンの芦谷透(2年)が「監督の喝で気持ちを切り替えることができた」と話したように、決勝戦では勢いを取り戻し、新チームになってから重点的に鍛えてきたという攻撃とブロックシステムが功奏した。
特に際立ったのはエースの甲斐優作(2年)。鋭いスパイクを打ち込むだけでなく、相手を翻弄(ほんろう)する巧みなプレーで得点を量産。声を出し、チームメートを鼓舞する姿も目立った。江崎裕之監督はまだ精神面に課題はあるとしながらも、「エースとしての自覚が、ようやく芽生えてきた」とその活躍に目を細めた。もう一人のエース草野好貴(2年)、次代のエースとして江崎監督が期待を寄せる1年生の相良琉翔も要所で大きな存在感を放った。コンビバレーもうまくハマり、食らいつこうとする鶴崎工業を最後まで寄せ付けなかった。
エースとして奮闘した甲斐優作
バレー人生で初めてキャプテンの重責を担うことになったという芦谷は、「サーブキャッチや18点以降の試合運びなどまだ課題が多い」と試合を振り返り、「自分一人では分からないこと、迷うこともある。部員全員で大分工業のバレーをつくっていきたい」と話した。勝利の立役者となった甲斐は「まだ安定感が足りない。バックアタックとレシーブを鍛えたい」と修正点を語り、さらなる飛躍を誓った。
決勝戦では江崎監督が声を荒げる場面もあったが、それはチームの成長を期待してのことに他ならない。「今日は試合の中で選手たちの成長を感じることができた。練習でも同じような状況をつくれるよう、一人一人が自覚し、常に緊張感を持ってやっていく必要がある」と江崎監督。
新型コロナウイルスの影響で九州大会が中止になり、次の目標は全国につながる県高校総体、そして春の高校バレー県予選となる。県高校新人大会優勝は通過点に過ぎない。チーム一丸となって、真の古豪復活を目指す。
大会連覇となった大分工業
(甲斐理恵)
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