
大分トリニータ シーズン総括 戦い方を徹底できず低迷、降格危機で現実路線へ 【大分県】
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柔道の全国高校選手権大会の県予選が23、24日の両日、大分市のサイクルショップコダマ大洲アリーナで男女共に5階級の個人戦のみが行われた。厳重な新型コロナ感染症対策として3密を避けるための動線を確保し、無観客試合となった会場には二つのビデオカメラが設置され、初めての試みであった動画配信を実施した。
初日に行われた無差別級では、男子は村田大起(杵築2年)が優勝した。準決勝までの3試合を全て一本勝ちし、決勝では県高校新人大会の90㌔級で優勝した三明允(柳ケ浦2年)と対戦した。互いに決め手なく、3分では決着がつかずにゴールデンスコアによる延長戦にもつれる。100㌔を超す村田は「先手先手で攻めて、自分のペースで試合を進めよう」と、自らに言い聞かせた柔道を実践する。無差別級において体重差はパワー差でもある。得意の力勝負に持ち込み、技ありで勝負を決めた。「応援もなく、静かな会場でやりにくかったが、落ち着いて柔道ができた。やり切った」と満面の笑みを浮かべた。
コロナ禍で九州大会が中止となり、県外の強豪選手との対戦ができない日が続く。「毎日稽古はしているが、自分が九州や全国でどの位置にいるか分からない。全国大会では不安もあるが、体力をつけて、得意の大内刈りや足技を磨いて上位に入りたい」。もやもやした思いはあるが、自分の柔道にまい進する。
無差別級で優勝した村田大起
女子の無差別級は堺田莉央(大分西2年)が優勝を手にした。切れ味鋭い内股や大内刈りで仕留めたいところであったが、研究されていた。本来70㌔級の堺田にとって対戦相手は階級が上の選手がほとんど。「大会前に自分より大きい人との段取りを増やし、足技や背負いを練習して感覚をつかんだ」と堺田。
明石愛(高田2年)との決勝は延長23秒、相手が仕掛けてきたタイミングですかさず懐に入り背負いで技ありを奪い、勝負あり。「勝ちたい気持ちが強かった。昨年も優勝したけど、全国大会が中止になる辛い思いをした。今度こそは全国の舞台で柔道ができる」と、喜びもつかの間、すぐに表情を引き締める。全国高校選手権大会でも自分の体重を上回る相手と対戦する。「今日以上に大きな相手と対戦する。体力をつけて、頭が下がる癖を直し、正しい姿勢で組めるようにしたい」
無差別級で優勝した堺田莉央
【男子】
60㌔級 南太陽(柳ケ浦2年)
66㌔級 中西洋貴(鶴崎工業1年)
73㌔級 小仲周太郎(国東2年)
81㌔級 上津原寿輝哉(高田2年)
無差別級 村田大起(杵築2年)
【女子】
48㌔級 原田瑞希(柳ケ浦2年)
52㌔級 永田彩乃(柳ケ浦2年)
57㌔級 中村綺花(柳ケ浦1年)
63㌔級 二宮冴羽(大分西2年)
無差別級 堺田莉央(大分西2年)
(柚野真也)
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