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ソフトテニス女子 明豊 伝統にとらわれすぎず、毎日コツコツと

ソフトテニス女子 明豊 伝統にとらわれすぎず、毎日コツコツと

全国高校選抜大会出場のための3カ条 

 

・強豪校というプライドを捨てる

・面倒なこともしつこく続ける

・ボールへの執着心

 

 県高校新人ソフトテニス競技大会の女子団体戦で優勝し、九州選抜大会出場を決めた明豊は、5年連続の全国高校選抜大会出場を目指している。県高校新人大会の勝因について、「2年生がよく踏ん張ってくれた」と振り返る吉良洋介監督。

 

 今年度は思ったような練習ができなかったこともあり、まだまだ課題が多い。歴代のチームと比較すれば個々の技術力も高いとは言えないが、負けん気と粘り強さが新チームの武器だ。「やるべきことを理解してプレーで表現できるようになってきた」(吉良監督)と、少しずつではあるが着実に成長している。

 

 「技術がないからこそ、プライドを捨てて戦うことが大切」と吉良監督。過去の成績から強豪校として注目されてしまうことは否めないが、背伸びをせず、泥くさい試合をしてでも全国を狙いたいという。そのために大切なことの一つが「面倒なこともしつこくやること」。日頃の練習だけでなく、私生活でも目標を持って毎日続けることの大切さを吉良監督は選手たちに伝えている。「簡単なことでも毎日続けることは難しい。小さな積み重ねが結果につながると信じて続けてほしい」

 

 最後の一球まで気持ちを切らさない「執着心」も勝つための課題として、彼女たちの長所である“負けん気の強さ”を最大限に伸ばしながら、「虎視眈々(こしたんたん)とチャンスを待ち、ここぞの1本を決められるようになれば」と期待する。先輩たちから受け取ったタスキを切らすわけにはいかないという思いは強いが、九州選抜大会は順位にとらわれすぎず、先につながる大会にすることを目標に挑む。

 

負けん気の強さを前面に出して九州大会に臨む

 

この選手に注目 

 

宮崎愛実(2年)

2003年8月9日生まれ、156cm、吉富中学校出身(福岡県)

 

 

 新チームキャプテンである宮崎は、1年時に国体九州ブロック大会に出場するなどチームで最も試合経験が豊富。九州や全国で好成績を残した先輩とペアを組む機会も多かったことから、「視野が広がり、人の心を読めるようになってきた」と吉良監督はその成長ぶりに目を細める。

 派手さはないが堅実で粘り強いプレーが武器。県高校新人大会の個人戦では今城涼音(2年)とのダブルスでも優勝。「前回大会で負けた大分商業に勝つことがひとつの目標だった。目標達成のために粘って勝てたことはよかった」と振り返りながらも、「九州大会ではもっと技術を上げないと勝てない」と冷静だ。先輩が残してきた歴史をつなぎたいという思いを強く持ちながら、「相手より先にミスをしないことを心がけたい」と意気込む。

 

 

(黒木ゆか)

大会結果