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【動画】ヒーローズ#4 大分高校女子ハンドボール部

【動画】ヒーローズ#4 大分高校女子ハンドボール部

 新型コロナウイルスの感染拡大で春から全国各地の高校大会で中止が相次ぎ、今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決まった。3年生は一度も試合を行う機会のないまま部活動を引退する可能性がある。ヒーローとなるはずだった3年生は“今”どんな思いを胸に抱いているのか。

 

大分高校女子ハンドボール部

 

 「全国選抜が中止になり、休校が続いていたのである程度は覚悟していたと思う。残念だが仕方ない」。大分高校女子ハンドボール部の滝元泰昭監督は、全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止の知らせを部員に伝えた。全国選抜大会の出場を決めていた3年生にとって、リベンジの場として位置づけていた大会が消えた。キャプテンの幡東妃美希(3年)は「目標にしていた大会が2つともなくなり、気持ちのやり場がない」と正直な胸の内を明かした。

 

 3年生のほとんどが中学時代に日本一を経験している。「高校でも日本一になりたかった」(萩尾ほのか)。高校3年間の集大成の場となるはずだったインターハイへの思いは簡単に整理できない。それでも気持ちを切らさず、県高校総体に向けて練習に励む。

 

気持ちを切り替え練習に励む

 

 滝元監督は、「高校で競技を終える選手もいるので、どこかに終着地点を持っていきたい」と、高校から大学、社会人チームが日本一を争う日本選手権大会の出場も視野に入れている。また、大学でも競技を続ける選手に対しては、「ここがゴールではない。今ここで気持ちを落とすことはマイナスでしかない」と気持ちを切り替え、ステップアップの準備期間として日々過ごすことを説く。

 

 選手の思いはそれぞれだが、本田早留香(3年)は「今は県総体があることを信じて気持ちを切り替えている。モチベーションを上げるのは難しいけど、練習できる貴重な時間を大切にしたい」と話す。今後の目標が立てづらい状況だが、幡東は「目の前に大会がなくても、後輩たちに大分高校の伝統を引き継ぎたい」と全選手の共通の思いを語った。

 

「後輩たちに伝統を引き継ぎたい」と話した幡東妃美希

 

◆3年生のインタビュー動画はこちらから視聴できます◆

 

 

(柚野真也)