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ヴェルスパ大分 開幕再延期にも心乱さず、土台づくりに注力

ヴェルスパ大分 開幕再延期にも心乱さず、土台づくりに注力

 新型コロナウイルスの影響により開幕戦から第3節まで延期していたJFLだが、第4、5節も延期となった。4月26日のリーグ開催に向けて再調整するヴェルスパ大分は、須藤茂光監督が「このような状況で我々がどうこう言っても仕方ない。コンディション、モチベーションを上げて開幕に向けて準備するしかない」と話すようにチームに動揺はない。予期せぬ形での開幕戦延期にも変わらぬ毎日を過ごしている。

 

 今季からキャプテンとなったMF瓜生昂勢は、「最初の延期の知らせを聞いたときはネガティブな印象だったが、今回の延期はある程度想定できていたし、選手は全員受け止めている。ストレスなく気持ちを入れ替えて、いい練習ができている」と順調な調整に満足した様子だ。

 延期期間の方針は、オフを増やすような方策を採用せず、高い強度でのトレーニングを続け、チームの緊張感を保つことだ。練習時間は短く設定しているが、練習の負荷は高めに設定し、できる限り通常時と同じ環境をつくっている。須藤監督は、「基礎工事が長く、土台づくりに時間を割いているから揺らぐことはない」と開幕までの時間を有効に使っている。

 

須藤茂光監督は「開幕に向けて準備するしかない」と選手に伝えた

 延期期間で取り組みたいのは、戦術を深く浸透させること。昨季同様にポゼッションを重視した戦い方は変わることはないが、各ポジションに新戦力が加わったことで連係向上は必至となる。後方からの攻撃の組み立てに定評のあるDF浦島貴大や、積極果敢な攻撃が持ち味のMF宮内寛斗ら新加入選手にとっては、まだまだコンビネーションが高められる。また、けがやコンディション不良で全体練習から離れている選手は治療時間にもなっている。

 

 現状では4月中旬までに開催可否を決めるようだが、新たな開催日は見通せない。「スタートが決まらないとダラダラしてしまうので、毎週テーマを決めてやっていくしかない」と須藤監督。延期期間は戦術のブラッシュアップを図る。

 

開幕までの時間は戦術浸透に費やす

 

 

(柚野真也)

大会結果