国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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テニス男子 大分舞鶴 全国選抜では前回の3位超えを目指す
県高校新人テニス競技大会で11年連続優勝。昨年11月に行われた九州地区大会では3位の成績を残した大分舞鶴。「今までにない良い仕上がりだったので、優勝できなかったのは悔しい」と、大園洋平監督をはじめ選手たちは、この結果に満足していない。今回の九州大会は地元大分での開催だったことや、3連覇というプレッシャーが想像以上に重くのしかかってしまったようだ。
「『優勝したい』ではなく『優勝して当たり前』という強い気持ちをもってほしい」と大園監督。これは実力を過信するということではなく、どんな試合も自信をもって挑んでほしいという思いから。全国経験のある2年生も多く、技術や経験値は県内では飛び抜けている。個人戦でも優勝の期待がかかるキャプテンの太田翔(2年)をはじめ個人の能力の高さが光るが、先輩たちが築いてきた「団体で強い大分舞鶴」の伝統を守るべく、団体戦での勝利にこだわる。
2年生が下級生を引っ張り、チームカラーでもある“ミスの少ないテニス”を展開できれば、おのずと攻撃にも積極的になれる。「まだ自信がないだけ。きっかけがあれば、攻撃的に勝てる力を持っている」(大園監督)。そのためには攻守ともラケットをしっかり振り抜くなど、基本をきっちりこなすことが重要。1人の自信をチーム内で連鎖させることで、勝利のタスキをつなぐ。
今回の全国高校選抜大会について大園監督は「シードではない分プレッシャーもない。思い切って実力を発揮してくれることを楽しみにしている」と話し、挑戦者の気持ちでノーシードから日本一を目指す。
九州大会では3連覇は逃したが調子は上向き
この選手に注目
太田翔(2年)
2002年6月24日生まれ、176cm・64kg、相ノ浦中学校(長崎県)出身
小学生の頃から大分舞鶴でテニスをすることを目標にしていた太田は、新チームのキャプテンとなり、精神的な支柱としても成長中。昨年の全国選抜大会の団体戦にはシングルスの3人目として出場。3回戦ではセットカウント2-2に追い込まれた状況の中で見事勝利し、チーム3位の成績に貢献した経験を持つ。
昨年11月の全国選抜九州地区大会の3位という結果については「思うようなプレーができなかった」と、プレッシャーからミスも出てしまったことを反省。「全員がまだ実力を出し切れていない。キャプテンとして率先して声を出して鼓舞したい」と、テニスを楽しみながらも厳しさを持って練習を重ねる構えだ。「最後の一瞬まで逃さない、しつこいプレーがしたい」と全国に向けて気合十分。
(黒木ゆか)