OITA SPORTS

6/30 MON 2025

supported by

大分ダイハツ

バスケ バスケ

県高校新人大会 バスケットボール女子 最終クオーターで逆転した中津北が4連覇

県高校新人大会 バスケットボール女子 最終クオーターで逆転した中津北が4連覇

県高校新人大会 バスケットボール女子

2月2日 昭和電工武道スポーツセンター

決勝  中津北72―67大分

 

 

 全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)を終えてから1カ月。新チームとなった中津北の底力は健在だった。「走れ!攻めろ!」。ベンチから大津留礎監督のげきが飛ぶなか、選手たちは最後の一瞬まで集中力を切らさずに戦い続けた。決勝の相手は、創部から3年でベスト4の常連として実力をつけてきた大分。伝統校の意地か、新勢力の勢いか…。最後まで目が離せない一戦であったが、最後まで粘り抜いた中津北が4年連続11回目の優勝を果たした。

 

 第3クオーター(Q)までは大分にリードを許したまま試合は進んだが、中津北に焦りはなかった。入学時からコートに立ち活躍するキャプテンの木下菜月(2年)を起点に、1対1の勝負強さ、セットプレーや速攻からの得点、外角からのシュートなど、チャンスがあればどこからでも狙い、それをきちんと得点へ結びつけるシュート力を発揮した。スクリーンプレーからゴール下でのシュートが立て続けに決まりはじめると、じわりじわりと点差を詰め、最終Qに逆転し、一気に引き離した。

 

エースでありキャプテンでもある木下菜月

 

 終盤に集中力が切れた大分を、中津北は強固なディフェンス力と最後まで走りきる運動量で凌駕(りょうが)する。相手のミスを見逃さず自分たちのチャンスに変える集中力の高さは、さすがの一言。

 試合後、大津留監督は「新チームになってたった1カ月。やってないことが多すぎるから、決勝まで進めたことが青天のへきれきのようなもの。技術は大分の方が上だった」と振り返ったが、勝因については「先輩たちが築いてきた伝統をつながなければという思いが強かった。勝ちたいという気持ちを全面に出してくれた」と話した。今後ますます強くなることが期待できる内容の大会となったようだ。

 

 課題はまだ山積みだが、歴史を刻んできた先輩たちのために、応援してくれる人たちのために。強い気持ちで戦い続ける県内負けなしの女王は、この勝利を機に確実にレベルアップしていく。「もっと技術を身につけて、タフにならないと。いっぱい練習します!」(大津留監督)と気を引き締め、会場を後にした。

 

4連覇した中津北。新チームも強い

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度