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県高校新人大会 バスケットボール男子 別府溝部学園の勢いは止まらない

県高校新人大会 バスケットボール男子 別府溝部学園の勢いは止まらない

県高校新人大会 バスケットボール男子

2月2日 昭和電工武道スポーツセンター

決勝  別府溝部学園83―81大分舞鶴

 

 昨年末の全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)を終え、新チーム始動から1カ月。昨年度の県新人大会、県総体、ウインターカップ県予選を制した王者は、今年もその強さを見せつけるスタートを切った。「新チームになってから対外試合を1回やっただけで、学校での練習ばかりしていた。そのわりにはよくやってくれたと思う」。末宗直柔監督は最初の公式戦を優勝という結果で終われたことに、ひとまずほっとした様子であった。

 

 決勝戦は大分舞鶴との戦い。準決勝まで危なげなく勝ち上がった別府溝部学園だが、一時は11点差を追いかける展開となった。しかし最後まで集中力を切らさず、粘り強さを発揮した別府溝部学園が第4クオーター終盤で逆転に成功。強度の高いディフェンス力でぶつかってくる大分舞鶴との一進一退の攻防を制した。

 

新チームは総合力の高さが光った

 

 これまで留学生選手の“高さ”に注目された別府溝部学園だったが、今大会では速攻からの展開や外角シュートなど、さまざまなバリエーションから得点をあげた。頻繁に選手を入れ替えてもレベルが下がらず、チーム全体の底上げが図られている。「今年のテーマは“ケミストリーバスケ”。めまぐるしく変わるプレーを見せられるチームにしたい」と末宗監督。1人の選手の動きに対して、周りの選手が呼応し、展開するパターンを増やすことで、プレーに幅と奥行きを生み出し、抑えどころを分散し、相手が対策を練りにくいチームを目指す。

 

 そのために必要なのが選手間のコミュニケーション。これまで反省材料によく上がっていたことだが、今大会ではキャプテンの植山祐貴(2年)を中心に、コート内での声かけが活発に行われていた。「声かけひとつでミスも減るし、いいプレーも生まれる。ウインターカップで負けてから、コミュニケーションの大切さを実感して、考え方も少し変わってきた」(末宗監督)。目標を全国制覇と高く設定するチームの結束がますます高まったとき、どんな化学反応を起こしてくれるのか。新チームの戦いは始まったばかりだ。

 

2連覇を達成した別府溝部学園

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度