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県高校新人大会 サッカー男子 大分西が7年ぶり2回目の栄冠

県高校新人大会 サッカー男子 大分西が7年ぶり2回目の栄冠

県高校新人大会 サッカー男子

2月2日 大分スポーツ公園サッカー場(サブAコート)

決勝  大分西2―1大分南

 

 参加校全てが新チームとなった県高校新人大会は、準々決勝から2試合連続P K戦の末に勝ち上がった大分西と、ノーシードからコマを進めた大分南が決勝で対戦した。大分西は自陣からパスをつなぎ試合を組み立て、大分南は全体の運動量と前線の機動力を生かした縦に速い展開で得点を狙う。互いの持ち味を出し合う好ゲームとなった。

 

 立ち上がりにペースを握ったのは大分西だった。テクニックに優れた中盤の選手が中心となり、持ち味のポゼッションサッカーを展開。しっかりとパスをつないで守備の隙間を見つけ、サイドの選手が果敢にオーバーラップを仕掛けた。12分、密集したペナルティーエリア内に侵入し、混戦からの折り返しを佐々木碧央(1年)が左足を振り抜き、豪快にたたき込んだ。

 

 大分南の反撃が始まったのは後半からだ。「長いボールを入れても前でキープできなかったので、ヘディングの強い若林(歩夢・1年)を入れた」と三重野英人監督。戦術を変えずにサイドの選手に変えて前線の枚数を増やし、チーム全体の運動量を上げることで激しい局地戦に挑んだ。

 

1得点1アシストで優勝に貢献した佐々木碧央

 

 「前に重心をかけて変化させ、運動量で押し込むのが相手の特徴」と大分西の首藤啓文監督が語ったように、尽きないスタミナは大分南の武器のひとつだ。大分西は前線にパスを供給する出どころを抑えることができず、縦に速い大分南の攻撃を前に劣勢になる。これを見た三重野監督は、センターバックの友永秀哉(2年)をさらに最前線に上げ攻勢に出る。「リスクを負ってでも点を取りにいった」。パワープレーは的中し、後半29分に前線からのプレスが相手のミスを誘発し、岡野新(2年)がドリブルからシュートを決めて同点とした。

 

 勢いは完全に大分南へと移ったが、「焦りはなかった。このチームには逆境を跳ね返す力がある」と大分西のキャプテン上野翔真(2年)。ピッチ内でコミュニケーションを図りながら、守備から立て直すと終了間際の70分にF Kを得る。いつもはゴールを狙う役割を担う佐々木がプレースキックを申し出る。「自分が蹴ったほうが得点につながる予感がした」と、佐々木のふんわりと上げたパスを上野が頭で合わせ決勝点となり、7年ぶり2回目の優勝を決めた。首藤監督は「今大会はチャンピオンになると選手が決めて挑んだ。ディテールにこだわった結果」と選手をたたえた。

 

7年ぶり2回目の優勝となった大分西

 

 

(柚野真也)

 

大会結果