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バサジィ大分 負けたら終わりのプレーオフ、平常心で挑む

バサジィ大分 負けたら終わりのプレーオフ、平常心で挑む

 今季の大一番を迎えるバサジィ大分。フットサルFリーグの王者を決めるプレーオフが18日から始まる。大分はリーグ戦を2位で終え、3位のフウガドールすみだとプレーオフ準決勝(2試合)を行い、決勝に進めばリーグ1位の名古屋オーシャンズと対戦することになる。伊藤雅範監督は「自分たちは何も得ていない。目の前の試合に集中するだけ」と、これまでの試合と同じように一戦必勝のスタンスを変えるつもりはない。

 

 今季のリーグ戦で、すみだとは3戦全勝と相性は良い。攻撃的なチームではあるが、大分の堅守を崩壊するほどの力はない。大分はベースとなる守備から手堅く得点し、前のめりになった相手から追加点を量産したい。今季、得点ランキング5位、日本人トップの23点を挙げた仁部屋和弘は、「いつもと変わらない。普段通りのプレーをすればいい」と力みはないが、一発勝負のトーナメント戦であることを警戒している。「1点の重みが違う。簡単な失点は避けたい」と話し、チームを勝利に導く得点を約束した。

 

貪欲な姿勢をチームに注入した伊藤雅範監督

 

 今季の大分は守備意識が高く、大崩れしそうにない。攻撃は多彩でリーグ戦で20点以上を記録したのは仁部屋の他に、22点の芝野創太、20点の森洸と決定力の高い選手がそろう。また、前線で体を張り、ボールのおさまりどころとなるレイチら外国人選手の能力も高く、こう着した試合や劣勢な状況であっても個の能力で局面を打開できる。年末年始も選手は休むことなく体を動かし、コンディションも良く、不安材料は見当たらない。

 

 プレーオフ独特の雰囲気に硬さが出ても、経験のある仁部屋やキャプテンの白方秀和らがチームに落ち着きをもたらすはず。昨季は名古屋のサテライトで応援席から試合を見ていた滝沢太将は、「あの舞台に立てることがうれしい。自分は得点が求められる場面に出ると思うので、しっかり準備をしたい」と自分の役割を認識している。チームの士気は高く、一気に頂点へ上り詰める勢いをつけたい。

 

得点が期待される仁部屋和弘と芝野創太(右)

 

 

(柚野真也)