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明豊が投打で圧倒 その実力に偽りなし 夏の甲子園予選2019

明豊が投打で圧倒 その実力に偽りなし 夏の甲子園予選2019

第101回全国高校野球大分大会

7月16日 第3試合 2回戦 別大興産スタジアム

明豊   610 120 0|10

日田林工 000 200 0|2(7回コールド)

 

 今春のセンバツ大会で4強入りした明豊が、実力通りの力を発揮した。初回から打者一巡の猛攻で6得点、その後も得点を重ね先発全員出塁、2本塁打が飛び出した。川崎絢平監督は、「ホッとしている。全国各地で波乱が起き、力を出せずに負けているチームがいるが、試合の入りが良かった」と初回の攻撃を勝因に挙げた。

 

 日田林工が後攻めを選んだ時点で「先に点を取って主導権を握れるかどうかがポイントになる」と読んでいた。初回、1死一、二塁から頼れる主砲・野辺優汰(3年)が初球を迷いなく振り抜き、先制の左前適時三塁打が呼び水となり、成田武蔵(3年)の場内(ランニング)本塁打が飛び出すなど大量得点で一気に流れを呼び込んだ。

 

大量点の口火を切った野辺優汰

 

 センバツ大会以降、打線が湿り気味だったが、「1球目から自分のスイングをすることを心掛けた」と表悠斗主将(3年)。“一打集中”で強力打線が目覚めた。それぞれが自分のベストスイングで結果を出し、「やったろやないか!」という雰囲気がベンチに広がったという。表は「今大会はピッチャー主体と言われるが、勢いの乗った明豊は怖いことを証明できた」と胸を張った。

 

 投げては寺迫涼生(3年)が初回から飛ばした。「自分の他にいいピッチャーがそろっている。試合をつくり、つなげばいい」と初戦の緊張を跳ね飛ばした。5回から継投した吉開大輝(2年)も好投。「いつでも投げられるように準備はしていた。ウチは全国で通用するピッチャーがいるので、自分はその選手たちにつなぐことを考えた」と話したが、救援を仰ぐことなく試合を終わらせた。

 

 エースの若杉晟汰(2年)、大畑蓮(3年)を温存しての初戦突破。打線も上向き、隙あらば進塁する走塁も見事だった。明豊に死角なし、そんな印象付けた試合だった。

 

 大事な初戦を託された寺迫涼生

 

(柚野真也)