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湯布院ボーイズ(野球) 夢の実現に向けての滑走路

湯布院ボーイズ(野球) 夢の実現に向けての滑走路

 中学生の硬式野球チーム「湯布院ボーイズ」は、今年で創立39年となる。現チームは新3年生8人、新2年生7人。春からは新たに新1年生8人も加わる予定だ。

 

 チームの創設者であり、会長・総監督としてチームを指揮する佐藤敏雄氏を中心に、同チーム出身のコーチも在籍し、熱血指導で選手たちをサポートしている。九州ブロック唯一の女性球団代表である佐藤亮子代表は「中学生のうちから違う学校の仲間と交流できるのがクラブチームの良いところ。コミュニケーションの大切さが必要な現代、この3年間が必ず将来の財産になる」と話す。

 

 大分、由布両市はもちろん、中津などから通う選手もいる。野球を通じて気持ちを一つにすることで、技術の向上と同時に“人としての成長”を願う。また、礼儀、道具を大切にする、仲間を思いやる気持ち、保護者への感謝など、教えは野球だけにとどまらない。時には厳しいげきも飛ぶが「好きな野球を通じて成長してほしい」という思いがあるからこそ。互いに励まし合い、真剣な表情でありながら楽しそうに練習する姿を見ていると、指導陣の思いがきちんと伝わっていることが分かる。

 

遠くから通う選手もいる

 

 冬の厳しい練習を乗り越えた選手たちは大きく成長し、春から始まる多数の大会に向けて気合十分。「大会で上位を目指すことも大切だが、一戦一戦を力にできるような試合をしてほしい」と佐藤代表。勝ったときの喜び、負けたときの悔しさ…その全てが経験値となり、3年間で大きく成長してくれることを期待する。

 

 選手の目標は甲子園出場、プロ野球選手、指導者など多様だが、夢の実現に向けて努力するこの3年間を佐藤会長は“滑走路”に例える。中学での3年間は夢のための下積み期間。苦しいことも多いが、基礎をしっかり身につけて卒団したOBたちは、チームの中心選手になったり、甲子園出場を果たしたりしているという。心技体のトータルバランスを備えた選手として、さまざまな舞台で活躍してくれることだろう。

 

 今年で創立39年となる湯布院ボーイズ

 

クラブデータ

 

湯布院ボーイズ

練習場所:別府大学大分キャンパスグラウンド、庄内球場

対象学年:中学1~3年生

対象地区:なし

HP:https://yufuinboys.wixsite.com/mysite

問い合わせ先:佐藤敏雄(会長・総監督)yufuin-boys@outlook.jp

 

(黒木ゆか)