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剣道男子 明豊 攻撃的な剣道で目指すは日本一

剣道男子 明豊 攻撃的な剣道で目指すは日本一

全国選抜に向けて強化する3つのテーマ

 

・日本一になる決意

・明豊の剣道に徹する

・副将、大将で勝ちきる

  

 県内では向かうところ敵なしの明豊高校剣道部。創部1年目から部の礎を築いてきた3年生が引退し、新たに始動したチームは「昨年よりも一人一人の個性が際立っている」と間津俊亮コーチは語る。

 

 大将を務める主将の堤光誠(2年)は、身体能力が高く、竹刀のさばきも体の展開もスピード感にあふれている。次々に技を仕掛ける攻撃的な剣道が持ち味だ。副将の板井俊将(2年)は一発を繰り出せる可能性を秘め、2月の九州選抜大会では個人戦で2位に輝いた。中堅の加藤禎久(2年)はポテンシャルの高さがチーム一を誇り、次鋒の山下智也(2年)は小柄ながらポイントゲッターだ。この4人を軸に、メンバー全員が野心に燃えているという。

 

 岩本貴光総監督の下、練習が行われる別府大学の武道場には「全国制覇」の文字が掲げられている。2月に地元・別府で開催された九州選抜大会は、優勝を目標に挑んだが前年度と同じく3位に終わった。しかしその悔しさは、勝つことへの執念をさらに高めたようだ。

 

 

全国選抜(26~28日、愛知県)に向け、チーム全員が日本一という共通目標に向かっている。先鋒から3人が試合をつなぎ、副将、大将で勝ちきる「つなぐ力」と、相手を翻弄する攻撃的な「明豊の剣道」で、この春の大舞台に挑む。

 

県内では敵なし、次は全国制覇を目指す

この選手に注目

 

堤 光誠(2年)

2001年9月10日生まれ、172cm、66kg、滝尾中学校出身

 

 剣道一家に生まれ、物心ついたときには竹刀を握っていたという堤光誠が新チームをまとめる。技が決まるときの痛快さに魅了され、続けてきた剣道。勝負がかかった大将戦に挑むときもプレッシャーはなく、むしろ楽しめるという強者だ。

 相手がよけた隙を素早く突ける展開の早さが自慢。昨年は先鋒として活躍し、新しいチームでは大将を任された。「新しいチームは明るく楽しく、そしてみんな真面目。全員で常に日本一を目指す」と語るそのまなざしには強い意志が感じられる。

 2月の九州選抜大会では、先輩たちが果たせなかった優勝を勝ち取りたかったが、3位という結果に心底悔しい思いをしたと言う。その雪辱を胸に今度は全国へ。岩本監督、そして間津コーチにはもちろん、チームメイトにも絶対的な信頼を置き、一丸となって戦うことを誓う。「誰かが負けたら、誰かがしっかり取り返し、自分につなげてもらいたい。そして優勝旗を持って帰りたい」と、抱負を語った。

 

 

(冨松智陽)

大会結果