
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
昇格争いが佳境を迎えたJ2リーグ戦。今節、大分トリニータは金沢を迎え、ホーム最終戦となる。「大分合同新聞社サンクスデー」のオー!エス!企画として、キープレーヤーに焦点を当てた特集の2回目は丸谷拓也だ。
攻守の要となるダブルボランチを総入れ替えした今季、そのボランチの一角に2012年のJ1昇格の立役者となった丸谷が定位置を確保し、安定したパフォーマンスを見せている。今季5年ぶりに復帰した丸谷は、大分から離れていた期間を古巣の広島で過ごし、J1リーグ優勝を経験、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にも出場した。丸谷の大きな経験は、残り2試合となったリーグ戦で優勝を争うチームにとって心強い。
「楽しんで自分たちのサッカーをするだけ」。シーズン当初から変わらぬ丸谷のメンタリティーだ。賢さに加え、球際の強さを生かした守備はチームへの献身度が高く、少ないタッチ数で前線にシンプルなパスを供給し、攻撃のリズムを刻む。シンプルなパスと守備の堅さが特性のバランサータイプのボランチだ。
2012年J1昇格の立役者となった丸谷拓也
GKを加えた最終ラインからパスを丁寧につなぎ、11人が攻守にわたって最良のポジションを取り続け、位置的優位、数的優位を獲得する。粘り強くバランスを保って戦うのが片野坂流。中盤のキープレーヤー丸谷は、ボール奪取に優れ、ボール保持者をシンプルにサポートする。片野坂知宏監督が求めるボランチ像にピタリと当てはまる選手である。ここまで37試合に出場しており、「忠実に堅実にプレーしてくれる」と片野坂監督の絶大な信頼を得ている。
大詰めを迎えたリーグ戦。2012年にJ1昇格を手にした時を思い出す。「あの時、リーグ途中に加入して、チームから求められることを精一杯していただけ。今はカタさん(片野坂監督)のサッカーを、みんながやりやすいようにプレーしている。個人的には楽しくサッカーをしたい。そのために勝つことは必要」
派手さはないが堅実。味方のために動き、パスを供給し、バランスを保つ。守備においては危険の芽を察知し、未然に摘み取る。創造性よりも役割に忠実で、味方をサポートする地味な仕事が優先される。今季の片野坂サッカーの実現に欠かせないのが丸谷だ。残り2試合、「相手に対し自分たちがどうするかではなく、自分たちのサッカーを貫くこと」を念頭に置き、ピッチに立つ。
優勝争いは佳境を迎えたが気負いはない
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(柚野真也)
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