
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
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JFL開幕から4連敗の不安なスタートとなったヴェルスパだが、その後は徐々に持ち直し4勝3分8敗でファーストステージは16チーム中12位で終えた。7日のセカンドステージ初戦も黒星となったが、ファーストステージで大敗したFC今治に得点こそ奪えなかったが0−2と善戦したのは成長の証といえる。順位が示すほど危機的な状況にあるわけではない。序盤戦の低迷により残留争いの渦中にあるものの、戦い方をチームに合ったものに修正したことで、結果を伴いながら内容が改善されている。
開幕戦のFC今治に1-4、続くHonda FCに1-5と大量失点したことで「何か策を施すしかなかった」(須藤茂光監督)と、システムを4バックから5バックにしたことが大きい。清水大輔と福元考祐を軸に、坂本和哉や西村大吾ら長身で1対1に強いセンターバックタイプの選手を中央に3枚並べたことで、ロングボール主体のチームに対し跳ね返す力が強くなった。
今季のチーム始動から取り組んでいるパスをしっかりとつないで攻撃を組み立てることが、少しずつだが表現できるようになった。ファーストステージ最終節となったFC大阪戦では1−1の引き分けに終わったものの、後半はボールを支配し、主導権を握った試合運びをした。須藤監督は「主導権を握りながら勝ち切れないのは課題」と不満を感じているが、伸びしろでもあるとも考えている。
清水大輔ら3人が最終ラインに並び安定感は増した
こうした状況を踏まえると、後半戦での課題は絞られる。最大のテーマは得点力アップだ。ボールを支配するものの、ペナルティエリア付近での仕掛けとフィニッシュは拙い。ここまで得点数は13とリーグ13位。これらを引き上げるため、決定機の数を増やすことに力点を置いている。前線の選手が運動量を増やし、スペースをつくることで、サイドやボランチの選手が飛び出す戦術的な練習が多くするとともに、シュートがゴールの枠を捉えるアタックの質向上を目指している。
得点力不足の改善はすぐできるほど簡単ではないが、これまでと同じようにブレずに自分たちのスタイルを継続できるかどうかが注目点になる。堅守を維持し、結果を追求する戦いが始まった。
セカンドステージ躍進には攻撃陣の奮起が必要となる
(柚野真也)
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